ゴーストタウンの再利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 14:33 UTC 版)
「ゴーストタウン」の記事における「ゴーストタウンの再利用」の解説
ゴーストタウンによっては、その後町そのものが映画のセットとして使われたり、逆手を取ってゴーストタウンであることを売り物にダークツーリズム化した所もある。 先述されたイタリアの都市マテーラの洞窟住居は、生活改善のために50年代半ばから何度か大住民移動が行われ、廃墟となったが、世界遺産に登録されると、遺構を改築して住み始める人が出てきた。現在は7割に人が住んでおり、ホテル、オフィス、レストランも開業した。 1970年に集団移住が行なわれ、廃村となった長野県飯田市大平地区の大平宿では、江戸時代中期から昭和初期の民家が廃屋として残っており、財団法人日本ナショナルトラストや飯田市、地元の有志により「いろりの里」として保存・修復され、自炊による宿泊が可能となっている。 北海道夕張市鹿島地区は、映画の撮影に使用された。 滋賀県長浜市余呉町の鷲見集落は、日本映画「八つ墓村」の撮影に使用された。 長崎県の端島(軍艦島)は、映画やドラマの撮影、ミュージシャンのプロモーションビデオの撮影などに使用された。島の現在の様子を紹介する写真集やDVDなども出版された。さらに住民の集団離島から30年以上の時を経て、全国から文化的遺産として残すことを望む声が多く挙がり、観光客が多く訪れ、長崎市から遊覧船でのクルーズ、端島上陸ツアーが組まれるようになった。2015年には、明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業として世界文化遺産に登録された。
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