コールド‐ウォレット【cold wallet】
コールドウォレット
コールドウォレットとは、仮想通貨(暗号通貨)をインターネットから切り離されたコンピュータリソース上で保管・管理する方法のことである。
暗号通貨の分野では、資産を置いておく概念的場所を「ウォレット」という。ウォレットは財布や口座になぞらえられるが、実際には資産にアクセスするための暗号鍵(秘密鍵)であり、パスワードや暗証番号になぞらえた方が近い。
コールドウォレットは、平時はインターネットから隔絶された環境に置かれ、必要に応じてインターネットに接続して入出金などの手続きに利用される。操作する際にいちいちインターネットに接続する手順が必要となる分だけ手間がかかるが、外部から不正にウォレットにアクセスされ資金が引き出される可能性を極力抑えることができる。
コールドウォレットとは逆に、ウォレットを常時インターネットに接続された状態で管理する方式を「ホットウォレット」という。ホットウォレットはいつでも迅速に取引操作ができるが、不正アクセスの対象になる懸念がコールドウォレットより高い。
コールドウォレット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 09:57 UTC 版)
コールドウォレットとはウォレットの秘密鍵がインターネットから隔離されているウォレットである。代表的に、以下の2つがある。 ハードウェアウォレット ペーパーウォレット ハードウェアウォレットとは、専用のハードウェアを使ったウォレットのことである。ハードウェアウォレットは、取引ネットワーク(イーサネット)に接続された外部のマシン(パーソナルコンピュータなど)に接続して利用する。ハードウェアウォレットの内部には秘密鍵が保存されているが、ウォレットは署名だけを行って接続先のマシンに送信するので、秘密鍵の漏洩の可能性はソフトウェアウォレットにくらべて低い。 ハードウェアウォレットのTrezor ハードウェアウォレットのLedger Nano S ペーパーウォレットとは、紙にビットコインアドレスと秘密鍵(プライベートキー/暗号コード)を印刷したものである。クラッキングなどで秘密鍵が漏洩する危険性がないので、最も安全である。ただし、インクや紙の劣化、盗難に注意が必要となる。 ビットコインペーパーウォレット(bitaddress.orgによって作成) 開封明示シールが貼られ、秘密鍵が隠されているビットコインペーパーウォレット(bitcoinpaperwallet.comによって作成)
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