コロンボ港とは? わかりやすく解説

コロンボ港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 05:00 UTC 版)

コロンボ港
所在地
 スリランカ
所在地 コロンボ
座標 北緯06度57分10秒 東経79度50分41秒 / 北緯6.95278度 東経79.84472度 / 6.95278; 79.84472座標: 北緯06度57分10秒 東経79度50分41秒 / 北緯6.95278度 東経79.84472度 / 6.95278; 79.84472
詳細
開港 古代
管理者 スリランカ港務局英語版
種類 海港
陸地面積 4.8 km2 (1,200エーカー)
係留施設数 11
埠頭数 29[1]
桟橋数 9
統計
貨物取扱量 7,300万トン(2015年)[1]
コンテナ数 520万TEU(2015年)[1]
公式サイト http://www.slpa.lk/
コロンボ港
コロンボ港の位置

コロンボ港英語: Port of Colombo)は、スリランカコロンボにある港湾。スリランカで最大でかつ最も取扱い量の多い港湾であり、南アジアでも有数の主力港である[2]

概要

コロンボ港はスリランカ南西海岸沿いのケラニ川の河口部分に位置する港湾都市コロンボに存在する。スリランカはインド洋シーレーン上に位置することから、南アジアにおける重要なターミナル港となっている。1980年代にかけてクレーンガントリーといった設備が導入され、急速に近代化が進められた結果、2011年現在では426万TEUのコンテナ取扱量[2]と15 m以上の深さを持つ世界有数の港湾となっており[3]、コンテナ港の世界ランキングでは世界22位に位置付けられている[4]。世界で最大規模の人工港の一つでもあり、スリランカの対外貿易のほとんどを取り扱っている[5]2015年現在、年間コンテナ取扱量は520万TEU、貨物取扱量は7,300万トンである[1]。コロンボ港にはまたスリランカ海軍の基地であるSLNS Rangallaも存在している[要出典]

歴史

1913年にコロンボ港務委員会(Colombo Port Mission)が設立された。1954年にはエリザベス女王埠頭が完成し、1979年には現在まで同港の管理を行っているスリランカ港務局英語版が設立された。その後1980年にエリザベス女王ターミナル、85年にジャヤ・コンテナ・ターミナル(JCT)、98年にユニティ・コンテナ・ターミナル(UCT)、99年に南アジア・ゲートウェイ・ターミナル(SAGT)が完成した。

2008年にはコロンボ港拡大プロジェクトが開始し、2013年にコロンボ国際コンテナターミナル(CICT)が完成した。2019年にはインド、日本、スリランカの3カ国で東コンテナ・ターミナル(ECT)の開発・運営を行う合弁会社の設立合意がなされた。その後労働者のデモによって一時開発が停止していたが、2021年1月13日にラージャパクサ大統領から東ターミナル事業の再開が発表された[6]

2021年2月、三カ国によるコンテナターミナルの開発は、スリランカ単独による事業に変更。同年11月には、開発事業は中国企業に発注された[7]

施設

2019年現在、コロンボ港にはジャヤ・コンテナ・ターミナル (JCT)、南アジア・ゲートウェイ・ターミナル (SAGT)、ユニティ・コンテナ・ターミナル (UCT) 、コロンボ国際コンテナターミナル (CICT) の4つのコンテナターミナルが存在しており、さらに東コンテナターミナル (ECT) の建設計画が存在する[8]。その他の施設としては下記のようなものが存在する。

加えて、バンダラナイケ埠頭 (BQ)、Prince Vijaya埠頭 (PVQ) には、4機のクレーンと6,245 m2保税倉庫が存在している[10]

荷役機械としてガントリークレーンが44基、トランスファークレーンが142台存在する[1]

関連項目

参考文献

  1. ^ a b c d e コロンボ港の紹介 | 高知県庁ホームページ”. www.pref.kochi.lg.jp. 2019年7月27日閲覧。
  2. ^ a b Top 50 World Container Ports”. World Shipping Council. 2013年4月25日閲覧。
  3. ^ Port of Colombo
  4. ^ China’s megaports strengthen grip on box trade”. Lloyd's Loading List. 2021年2月23日閲覧。
  5. ^ Port of Colombo”. World Port Source. 2013年4月25日閲覧。
  6. ^ スリランカ・インド・日本でのコロンボ港東ターミナル開発事業を再開”. スリランカ観光情報サイト Spice Up (2021年1月20日). 2021年3月1日閲覧。
  7. ^ 日本との開発合意破棄の港、中国が開発へ”. 産経新聞 (2021年11月25日). 2021年11月25日閲覧。
  8. ^ Sri Lanka Ports Authority - Terminals”. www.slpa.lk. 2019年7月27日閲覧。
  9. ^ a b c First ever twin-lift ship delivered
  10. ^ History and fact about the Port of Colombo

外部リンク


コロンボ港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 16:07 UTC 版)

コロンボ」の記事における「コロンボ港」の解説

詳細は「コロンボ港」を参照 コロンボ港はスリランカ国内最大規模持ち、かつ最も活発な港である。コロンボ植民地時代から港湾都市として位置づけられており、その港は時代とともに拡大続けている。スリランカ海軍基地であるSLNS Rangallaもコロンボ港に存在する2008年のコロンボ港のコンテナ取扱量375TEUであり、これは前年比で10.6%増(2007年前年比で9.7%増)であったこのうち817千TEU同国関係する貨物であり、残り積み替えである。この取扱量はコロンボ港の能力限界近くSouth Harbour projectという拡張計画進められている。

※この「コロンボ港」の解説は、「コロンボ」の解説の一部です。
「コロンボ港」を含む「コロンボ」の記事については、「コロンボ」の概要を参照ください。

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