コシツェ - チェルナ・ナド・チソウ線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 03:00 UTC 版)
コシツェ - チョルナ線 | |
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基本情報 | |
国 | スロバキア |
所在地 | コシツェ県 |
起点 | コシツェ駅 |
終点 | チョルナ(ティサ)駅 |
路線番号 | 190 |
開業 | 1872年1月7日 |
運営者 | スロバキア鉄道 |
路線諸元 | |
路線距離 | 98.8 km |
軌間 | 1435 mm(標準軌) |
電化方式 | 3000 V(直流) 架空電車線方式 |
最高速度 | 120 km/h |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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コシツェ - チェルナ・ナド・チソウ線(スロバキア語;Železničná trať Košice – Čierna nad Tisou)は、スロバキア国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は190。この路線はスロヴァキアとウクライナの国境を越える路線であり、1950年代に「友情の鉄道(Trat’ Družby)」としてソビエト連邦と北部ボヘミアの間に改修されていた。
歴史
ハンガリー東北鉄道
現在の路線はハンガリー王国で建設された様々な区間で形成された。まず、コシツェ - バルツァ区間は1860年8月に帝国特認ティサ鉄道(ドイツ語: k.k. previlegierte Theiss-Eisenbahn)によりブダペスト方面の共通区間として開業された[1]。残りの区間は主にハンガリー北東鉄道(ハンガリー語: Magyar Északkeleti Vasút, MÉKV)がいくつかの部分にかけて建設した。1872年1月7日にシャートラリアウーイヘイ(今のスロヴェンスケー・ノヴェー・メスト) - ミハーリー(今のミハヤニ)区間が最初に開通されて、ハンガリー王国の中心地ブダペストとカリツィア公国の中心地レムベルクを結ぶ幹線鉄道の一部分に当たる。同年8月25日MÉKVはミハーリー - チャプ(今のチョプ)区間を開業して、1873年10月22日にMÉKVの鉄道網はミハーリー - カーシャウ区間の開通で完成された[2][3]。1890年8月1日に北東鉄道の国有化でこの路線もハンガリー国有鉄道(Magyar Államvasutak, MÁV)が引き受けることとなった[4]。
チェコスロバキア鉄道
1920年6月に締結されたトリアノン条約によりこの路線は新生のチェコスロバキア領土に組み込まれた。チェコスロバキアの鉄道部隊がバーノヴツェ - ウンクヴァール(今のウージュホロド)区間を連結した前に、この路線はカルパティア・ロシアとスロバキアを結んだ唯一な鉄道であった。第一次ウィーン強制条約(Erster Wiener Schiedspruch)の根拠で、この路線はほとんど1938年から1944年までハンガリーの領土内に再び入ることとなった。
第二次世界大戦の終戦後にソビエト連邦はカルパティア・ロシアを組み入れて、国境線をチョプ駅とチェルナ(ティサ)駅の間で任意に確定した。チェルナではチェコスロバキア側の国境駅が設置された。
1951年から1955年まで二番目の線路が「友情の鉄道」プロジェクトの過程で建設された[5]。1961年から1962年まで3000 V直流の電車線がこの路線で備えられた[6]。
カルシャ~トレビショフ間は、1985年に開業した[7]。
スロバキア鉄道
1993年1月1日にビロード離婚によりチェコとスロバキアが分離されて、この路線は新生のスロバキア共和国鉄道(スロバキア語: Železnice Slovenskej republiky, ŽSR)に引き受けられた。
運行形態[8]
寝台特急「ユーロナイト(EN)」
- スロヴァキア号: プラハ - コシツェ - トレビショウ - フメンネー
特急「リーフリク(R)」
特急「区間リーフリク(RR)」
- ザカルパッチャ号: ムカチェヴォ - チョプ - コシツェ
快速「レギオナルエクスプレス(REX)」
- コシツェ - トレビショフ - フメンネー
- 平日2時間に1本、休日2~4時間に1本運行している。トレビショフ以北は191号線に直通する。
- コシツェ - チェルナ・ナド・チソウ
- 一日1往復の運行。2016年以前は、チェルナ・ナド・チソウ停留所を通過していた。東行に限り、クラースナに停車する。
- 2021年以前は、上下ともクラースナを通過していた。
普通
- コシツェ~チェルナ・ナド・チソウ間
- 2時間に1本程度運行している。
- チェルナ・ナド・チソウ~チョプ間
- 一日1往復のみの運行。
- 過去の運行形態
- 2015年以前は、一日2往復の運行であった。
- 2016年度に限り、うち1往復がプラハ/ブラチスラヴァ - コシツェ - チョプ - キーウの運行であった。コシツェ以西は、方向が2つに分かれていた。プラハ方面の車両は、上記のユーロナイト「ボヘミア」号に連結され、180号線に直通していた。一方ブラチスラヴァ方面の車両は、特急リーフリク(R)に連結され、160号線に直通していた。チョプ以東はウクライナ国鉄ストルイ - チョプ線に直通していた。
- 2017年度以降、1往復がコシツェ - キーウ、1往復がチェルナ - チョプの運行であった。
- 2020年春 - 2021年春の間、運行休止となった。
- 2021年夏以降運行を再開し、1往復がコシツェ - チョプ、1往復がチェルナ - チョプの運行となった。
- 2022年3月に、東行はコシツェ発が、西行はチェルナ行が運行休止となった。西行のコシツェ行もチェルナで運行が分離され、チェルナ - チョプ間一日1往復のみの運行となった。
過去の運行種別
- 特急「レギオジェット(RJ)」
駅一覧
以下では、スロバキア国鉄190号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。
チョプ - コシツェ間
- 種別
- EN:寝台特急「ユーロナイト」
- R:特急「リーフリク」
- RR:特急「区間リーフリク」
- REX:快速
- Os:普通
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:大部分停車、一部通過
- ○印:大部分通過、一部停車
- |印:全列車通過
路線名 | 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | EN | R | RR | REX | Os | 接続路線 | 所在地 | |
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180 | チョプ駅 | - | -5.0 | ■ | ■ | ウクライナ国鉄 | ザカルパッチャ州 | ウージュホロド | |||
チェルナ・ナド・チソウ駅 | 9.0 | 4.0 | ■ | ■ | ■ | コシツェ県 | トレビショフ郡 | ||||
チェルナ・ナド・チソウ停留所 | 1.3 | 5.3 | | | ■ | ■ | ||||||
ビェル駅 | 1.1 | 6.4 | | | ■ | ■ | ||||||
ドブラー駅 | 2.4 | 8.8 | | | ■ | ■ | ||||||
プリベニーク駅 | 2.1 | 10.9 | | | ■ | ■ | ||||||
ヴェリキー・ホレシ駅 | 6.7 | 17.6 | | | ■ | ■ | ||||||
ソモトル駅 | 7.8 | 25.4 | | | ■ | ■ | ||||||
ストレダ・ナド・ボドロゴム駅 | 3.8 | 29.2 | | | ■ | ■ | ||||||
ボルシャ駅 | 6.3 | 33.5 | | | ■ | ■ | ||||||
スロヴェンスケー・ノヴェー・メスト駅 | 3.4 | 36.9 | | | ■ | ■ | ||||||
チェルホフ駅 | 6.7 | 43.6 | | | ■ | ■ | ||||||
ミハリャニ駅 | 7.2 | 50.8 | | | ■ | ■ | 191号線(トレビショフ方面) | |||||
クズミツェ駅 | 7.4 | 58.2 | | | | | ■ | ||||||
カルシャ駅 | 6.2 | 64.4 | | | | | | | | | ■ | フメンネー方面 | コシツェ郊外郡 | ||
スラネツ駅 | 5.2 | 69.6 | | | | | | | | | ■ | ||||
ルスコフ駅 | 6.9 | 76.5 | | | | | | | | | ■ | ||||
ボフダノヴツェ駅 | 3.2 | 79.7 | | | | | | | | | ■ | ||||
ヴィシナー・ミシラ駅 | 2.3 | 82.0 | | | | | | | | | ■ | ||||
ニジナー・ミシラ駅 | 2.2 | 84.2 | | | | | | | | | ■ | ||||
クラースナ・ナド・ホルナードム駅 | 7.8 | 92.0 | | | | | | | ○ | ■ | 4区 | |||
コシツェ郊外駅 | 5.1 | 97.1 | | | | | | | ■ | ■ | 160号線(ブラチスラヴァ方面) | |||
160 | コシツェ駅 | 1.7 | 98.8 | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | 1区 |
トレビショフ - カルシャ間
- 種別
- R:特急「リーフリク」
- REX:快速
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:大部分停車、一部通過
- ○印:大部分通過、一部停車
- |印:全列車通過
路線名 | 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | EN | R | REX | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
190 | トレビショフ駅 | - | 0.0 | ■ | ■ | ■ | 191号線(フメンネー方面、ミハリャニ方面) | コシツェ県 | トレビショフ郡 |
チェリョヴツェ駅 | 7.5 | 7.5 | | | | | ■ | ||||
カルシャ駅 | 11.4 | 18.9 | | | | | | | コシツェ方面、チェルナ方面 |
参考文献
- Joseph Gonda (1898) (ドイツ語). Das Eisenbahnwesen in Ungarn seit 1867. Geschichte der Eisenbahnen der Oesterreichisch-Ungarischen Monarchie. Band 3. Wien / Teschen / Leipzig: Karl Prochaska. pp. 355–418
脚注
- ^ Röll (1921) (ドイツ語). Enzyklopädie des Eisenbahnwesens: Theißbahn (2nd ed.). Berlin / Wien: Urban & Scharzenberg. p. 308
- ^ “História železníc - 1867 - 1873 - Železničné podniky - Uhorská severovýchodná železnica”. zsr.sk. Železnice Slovenskej republiky. 2010年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月20日閲覧。
- ^ J. Gonda: Das Eisenbahnwesen in Ungarn seit 1867, 1898, Band 3, p. 384
- ^ J. Gonda: Das Eisenbahnwesen in Ungarn seit 1867, 1898, Band 3, pp. 408, 409
- ^ “Dvojkoľajné trate na Slovensku” (スロバキア語). rail.sk. 2010年4月5日閲覧。
- ^ “Elektrifikácia tratí na Slovensku patriacich pod ŽSR” (スロバキア語). rail.sk. 2010年4月5日閲覧。
- ^ http://www.zeleznicne.info/view.php?nazevclanku=trat-190-kosice-cierna-nad-tisou-cop-uz-kalsa-trebisov-slovenske-nove-mesto-satoraljaujhely-mav&cisloclanku=2007090008
- ^ http://www.zsr.sk/slovensky/cestovny-poriadok-2014-2015.html?page_id=3404
- ^ ŽSR od 9. júna menia grafikon v osobnej a nákladnej preprave
- ^ Na susedoch nám záleží. ZSSK zavádza mimoriadne evakuačné vlaky z Čopu, premávať budú denne.
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