ケヤキ並木の維持
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 22:44 UTC 版)
後にこの街路樹の一部は様々な建設工事にともなって伐採されたり市内の公園に移植されたりした。1982年(昭和57年)に仙台市営地下鉄南北線工事のため、1989年(平成元年)には地下駐輪場と地下道建設のため、1993年(平成5年)には仙石線地下化工事のためにケヤキが取り払われた。この頃にはケヤキは市民にとって大切なものと感じられるようになり、撤去に対する反対運動が起こった。工事後に、前二者では取り去られたケヤキより少ない数、仙石線工事の場合には同じ数の新しいケヤキが植えられた。 2003年(平成15年)、仙台市は計画中の仙台市営地下鉄東西線の工事のため、既存のケヤキを大幅に伐採、後に新しいケヤキを植えることを決定した。これに対してケヤキ並木を守ることを呼びかける反対運動が起こったが、2008年(平成20年)1月28日から3月3日ごろにかけて伐採作業が行われた。市は、2012年(平成24年)1月頃からケヤキ並木の復元作業に着手するとしている。 既にJRあおば通駅とJR仙台駅西口の区間は仙石線地下化工事の際多くのケヤキが伐採され、周辺の公園などに移植されているが、移植先での生育状況が悪く、青葉通時代よりも悪化している木がほとんどである。仮に伐採が最小限にとどめられた場合であっても、排気ガスによって弱体化したものや、街路樹としては巨大になりすぎたものの移植・世代交代問題はいずれ発生する。青葉通のケヤキは定禅寺通のケヤキにくらべはるかに生育が良いと樹木医の認定する立場の方の診断があり、適切に管理すれば問題ないとの意見がある。
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