グロープラグ
ディーゼルエンジンにおいて、始動を容易にするために圧縮終わりのガス温度を上昇させ、燃料が自己着火しやすくするため、燃焼室内に設けた発熱部を有する電気ヒーターをいう。冷間時の運転中にも通電し、圧縮着火を容易にする。これにより着火遅れが小さくなり、ディーゼルノックが減少して騒音低減にも効果がある。
グロープラグ
グロープラグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 14:37 UTC 版)
この項目では、グローエンジンの点火プラグについて説明しています。ディーゼルエンジンの予熱プラグについては「グロープラグ」をご覧ください。 グローエンジンにおいて、エンジンの燃焼熱を利用して自らの点火部分(コイル状または棒状の蓄熱部分=点火部分)の赤熱状態を保つプラグである。 始動時には電気を流して、内蔵された抵抗体(コイルや棒)をジュール熱により赤熱させ、燃料に点火し始動する。一度始動すると燃焼による熱を蓄えて、次の燃焼の火種となる。回転が安定した後の通電は不要である。 上述の火花点火機関と比較して、マグネトー、点火コイル、ディストリビューターあるいはCDI装置といった部品を用いた複雑な電気回路が不要で軽量化でき、エンジンの回転が上がればそれにつれてプラグの温度も上昇し、それによって点火時期を早める自己進角機能を持つ。反面、ほとんどプラグの特性のみによって点火時期が決まるため、自在にきめ細かな点火時期の調整を行うことはできず、プラグ自体を交換する以外に手段がない。点火部分の材質は一般的にニクロムか白金が使用される。高温用や低温用など様々な製品がある。
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