コンプレッションゲージ
エンジンシリンダー内のコンプレッション(圧縮)の状態を測定する特殊な圧力計。シリンダー内の圧力が適正かどうか、ピストンリングが摩耗していないか、バルブのタイミング調整が正しいかどうか、さらにシリンダー間の圧縮圧力にバラツキがないかなど、エンジン整備になくてはならない測定計器。ガソリンエンジン用、ディーゼルエンジン用とあり、ガソリンエンジン計測時は一般に点火プラグを抜き、ディーゼルエンジン測定時はグロープラグを抜き、その代わりに専用アダプターをねじ込み測定する。測定終了時は残圧開放ボタンにより、測定圧を大気開放できる構造となっており、各種のものが市販されている。
コンプレッションゲージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/27 07:11 UTC 版)
コンプレッションゲージとは、シリンダーの圧縮圧力を測定する圧力測定器具であり、圧縮圧力の状態の不足あるいはもれの状態を測定し、ピストン、ピストンリング、ライナーの交換の目安にする。
圧縮圧力はディーゼルエンジンが高く(max 5 MPa F/s)、ガソリンエンジンが低い(max 3 MPa f/s)のでコンプレッションゲージにもディーゼル用とガソリン用の2種類がある。注意したいのは、各シリンダーの圧縮値がエンジンメーカー仕様圧縮値以上であっても、各シリンダーの圧力差が 0.4 MPa 以上あった場合は起爆に障害が発生し瑕疵エンジンとされる。滑らかな回転やトルクそして低燃費、環境問題等の解決手段にも必要な測定ゲージと言える。
使用方法
- エンジンのノズルホルダにアダプタを取り付けコンプレッションゲージを接続する。
- エンジンを始動させ、エンジンの回転に従ってゲージの指針が上昇しある値で指針が停止するので、その値が最高圧縮圧力である。
- 2008年京都で開発された測定器では、ベンチは当然、車上搭載されたままのエンジンのコンプレッションを簡単に非破壊的に測定が可能になった。国内メーカーのエンジン型式とデータが既に登録されていて、被測定物との比較が簡単に出来る。各シリンダーのユニホミティーもグラフで表現される。
種類
- コンプレッションゲージのページへのリンク