グローブでの殴打の安全性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 01:15 UTC 版)
「ボクシンググローブ」の記事における「グローブでの殴打の安全性」の解説
グローブを付けての殴打は、素手での殴打に比べて外傷を防ぐ事が出来るが、脳への衝撃が減少するわけではない。また、グローブの有無、軽重での安全性(脳へのダメージ累積)やノックアウト発生率の変化に関する結論は出ていない。 理学博士の吉福康郎は著書『格闘技「奥義」の科学』において「グローブを重くすればするほど、衝撃力、力積ともに大きくなる」とし、重いグローブ着用での殴打に警鐘を鳴らしている。新日本木村ボクシングジムの石井敏治トレーナーも重いグローブは「(重いグローブを使用したスパーリングは)打撃を受けた直後に症状が出にくいためにスパーリングはそのまま続行され、続けて受けたダメージが累積するのも事実である」としている。しかし石井は、軽いグローブの方が安全であるという医学的な確証もまた存在しないことや、試合では選手がファイティングポーズを示し続ける以上試合が続行されるため、グローブの軽重と安全性は関連が薄いと考えられることなどを理由に前述のPABAのルール改正には反対を表明した。
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