グレーディングの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 14:58 UTC 版)
「山のグレーディング」の記事における「グレーディングの例」の解説
長野県のグレーディングで参考として取り上げられている東京都の高尾山表参道のグレーディングは、体力度「2」(日帰りが可能)・技術的難易度「A」(概ね整備済みで、転落・滑落の危険や道迷いの可能性は少ない)とされている。 一方、岐阜県のグレーディングに含まれる槍ヶ岳と穂高岳間の縦走路は、いずれも最高ランクの体力度「10」(2 - 3泊以上が適当)・技術的難易度「E」(緊張を強いられる厳しい岩稜の登下降が続き、転落・滑落の危険個所が連続する)となっている。 もっとも、体力度と技術的難易度は必ずしも常に比例するものではなく、「日帰りできる程度の体力度だが、高い技術が求められるルート」もあれば「2 – 3泊分以上の体力を必要とするが、技術的難易度の高い箇所はほとんどないルート」も存在する。 グレーディングが公表されている他のルートの一例は以下の通り。 県(山系)山域山名・登山道(出発地・到着地)体力度技術的難易度山形県 出羽山地 月山(八合目駐車場) 3 A 新潟県 北アルプス 【縦走】栂海新道(親不知→北又小屋) 10 C 富山県 北アルプス 下ノ廊下(欅平→黒部湖) 9 E 山梨県 南アルプス 北岳(広河原)〈草すべり〉 5 B 長野県 八ヶ岳 【周回】赤岳・横岳・硫黄岳(美濃戸) 4 C 南アルプス 塩見岳(鳥倉) 7 D 岐阜県 北アルプス 【縦走】槍ヶ岳→奥穂高岳 10 E 静岡県 富士山 富士山(富士宮口) 5 B 石鎚山系 石鎚山脈 石鎚山(成就) 3 B 公表されている全てのグレーディングは、各県のサイト(外部リンク節に一覧あり)で確認できる。 月山 八合目ルート体力度「3」技術的難易度「A」 富士山 富士宮ルート体力度「5」技術的難易度「B」 八ヶ岳 横岳 - 赤岳体力度「4」技術的難易度「C」 塩見岳 鳥倉ルート体力度「7」技術的難易度「D」 下ノ廊下体力度「9」技術的難易度「E」
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