グリーン投資における植林投資/農地投資
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/03 07:41 UTC 版)
「グリーン投資」の記事における「グリーン投資における植林投資/農地投資」の解説
従来、環境配慮型投資は、前述のリターンを度外視した自然保護基金のような形態のものや、クリーンテック投資、省エネ型インフラ施設の導入が主であったものの、より直接的に温室効果ガスを削減する投資として、植林投資や農地投資が注目されている。 産業用木材を産出する植林地や、食糧を生産する農地は、民間事業者が場当たり的に運営するよりも、厳しいガバナンス規定を持つ長期投資家の資金により持続的に管理されることで、自然保護と直接的な温室効果ガスの吸収源を生み出すという点で、最も有効なグリーン投資のひとつと考えられている。 人類の持つ技術という観点では、木材を使った建設材料で、既に鉄筋と同じ強度を保ちながらより短い工期で30階建て程度の高層ビルを建設できることが確認されており、また化石燃料に加えて木質バイオマス発電を普及させることで、よりカーボンニュートラルなエネルギー循環を生み出せることが確認されている。グリーン投資による大規模資金が、こうした次世代型の技術普及に活用されることで、各国の近代化を支えたエネルギー資源、金属資源、機械設備等の更新を後押しして、環境配慮型社会を実現する意義がある。
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