クーデター後の映画祭、収賄疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 15:20 UTC 版)
「バンコク国際映画祭」の記事における「クーデター後の映画祭、収賄疑惑」の解説
2006年の軍事クーデター後、軍部が主導するタイ国家安全保障会議 (Council for National Security) により設置された政府が、1.8億バーツあった映画祭の予算を3分の2削減し、6000万バーツにした。予算を削減した結果、タイ国政府観光庁は、フェスティバル・マネジメント社と契約を解除し、2007年の映画祭を1月から7月に延期した。 アジア映画 (Asian cinema) に焦点を当て、インド女優のヘマ・マリニ (Hema Malini) をレトロプログラムに招聘するなどしたが、結果として前年までに比べて、注目度の低いイベントとなった。 2007年から、映画祭の運営は、タイ国政府観光庁から、タイ国政府商務省輸出振興局に移転した。 2007年12月、アメリカ合衆国司法省は、フェスティバル・マネジメント社のオーナーである、ジェラルド・グリーン、パトリシア・グリーンの2名を逮捕した。連邦捜査局捜査員の宣誓供述書 (affidavit) で、グリーンは、170アメリカ・ドルの契約のため、宣誓供述書で特定されているタイ国政府観光庁長官に、賄賂を贈ったとされる連邦海外腐敗行為防止法違反で告発された。 タイでは、2002年から2006年まで長官だったJuthamas Siriwanが、不正は無かったと疑惑を否定したが、2007年のタイ国総選挙 (Thai general election, 2007) 数日前、Siriwanが下院議員のリーダーだった国家貢献党を離党した。 2008年2月後半、タイ国政府観光庁のウェブサイトで、2008年のバンコク国際映画祭を7月に開催すると発表した。その後延期され、9月に開催された。タイ国政府観光庁はメインスポンサーで、組織運営は国家映画協会連盟(Federation of National Film Associations)とタイ映画監督協会(Thai Film Directors Association)が行った。
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