クリスタル・パノラミック急行
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「パノラミック急行」の記事における「クリスタル・パノラミック急行」の解説
パノラミック急行やスーパーパノラミック急行の成果は絶大で、1975年から1993年の年間旅客数は250万人に達し、1等旅客からの収入も3.5倍に拡大した。その一方、MOBは1980年代以降更なるパノラマ列車の増備の検討を始めた。今回はMOBのみならず、SBB(スイス国鉄)、RhB(レーティッシュ鉄道)、FO(フルカ・オーバーアルプ鉄道)、BVZ(ブリーク・ヴィスプ・ツェルマン鉄道)のメーターゲージ(軌間1,000mm)の路線を有する企業との協議の上、合同で新型パノラマ客車の導入を行う事となった。その結果、RhBのみスイスのシンドラーに車両を発注した一方、MOBを含む残りの企業についてはイタリアのブレダに依頼した。 そのうちMOBが導入した客車は4両で、うち2両は前面展望が楽しめる展望室やサロンを設置した制御客車(Arst151、Arst152)である。また中間車として用いられるもう2両の客車は他の鉄道に導入された同型客車よりも一回り幅広の構造となり、中間に挟まれるGDe4/4形電気機関車も客車に合わせた新塗装に変更された。これらの車両を用いた「クリスタル・パノラミック急行」(Crystal Panoramic Express)が営業運転を開始したのは1993年7月3日のことである。
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