スーパーパノラミック急行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:28 UTC 版)
「パノラミック急行」の記事における「スーパーパノラミック急行」の解説
パノラミック急行は豪華さに加え、モントルー~ツヴァイジンメン間を自動車よりも速く結ぶ利便性もあって人気を博し、1985年における1等旅客の収入は10年前の2倍近くにも増加した。それを受け、MOBは同年の夏季ダイヤから新たなパノラマ列車「スーパーパノラミック急行」(Super Panoramic Express)を導入した。最大の特徴は前面展望が楽しめる運転台付きの制御客車(Ast116、Ast117)で、テレビカメラを搭載し2階の運転席からの充分な視界を確保するなど安全面にも配慮した。またバーカウンター付きのサロンカーも製造され、車内ではスタッフによる様々なサービスが施される事となった。動力車にはパノラミック急行から撤退したBDe4/4形が使用された。 運転開始当初は3両編成で前面展望も片側のみだったが、1986年に制御客車と動力車(BDe4/4形)の増結が行われた事で編成の両端で前面展望が可能となり、編成も5両編成に増強された他、需要に応じて最大6両編成での運転も実施されるようになった。またこの編成を用いたGFM(グリエール・フリブール・モラ鉄道)(ドイツ語版)への直通運転や、チョコレート工場や博物館、古城見学を行程に含めたモントルー~ブロー・ファブリック間の臨時列車の運行も行われた。
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