KLセントラル駅とは? わかりやすく解説

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KLセントラル駅

(クアラ・ルンプール・セントラル駅 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 10:04 UTC 版)

KLセントラル駅
駅舎
KL Sentral
所在地 クアラルンプールブリックフィールズ英語版
所属事業者 マレーシア鉄道公社
ラピドKL
エクスプレス・レール・リンク(ERL)
乗換 9 ムジウム・ネガラ駅英語版
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KLセントラル駅(KLセントラルえき、マレー語: Kuala Lumpur Sentral)はマレーシアクアラルンプールにある、マレーシア鉄道公社ラピドKLエクスプレス・レール・リンク(ERL)の

概要

クアラルンプールの交通の中心的な駅。複数の路線が乗り入れており、東南アジア最大級の交通結節点となっている。2001年、市街地南部の広大な再開発地区に建設された。これにより、クアラルンプール駅は中央駅としての役割を譲ることになった。

クアラルンプール国際空港への直通鉄道の発着駅であり、IATAコード XKL が割り当てられている。マレーシア航空キャセイパシフィック航空マリンド・エアチェックイン・カウンターがある[1]。また、マレーシア入国客に対して当駅で荷物受け取り、税関審査を受けられるサービスも計画されていたが、保安上の観点から実施には至っていない。

利用可能な鉄道路線

マレーシア鉄道公社
ウエスト・コースト線英語版(KTMインターシティ)
1 スレンバン線(KTMコミューター)
2 ポート・クラン線マレー語版(KTMコミューター)
10 スカイパーク・リンク
ラピドKL
5 クラナ・ジャヤ線
8 KLモノレール
エクスプレス・レール・リンク(ERL)
6 KLIAエクスプレス
7 KLIAトランジット

歴史

駅構造

駅の配置

駅舎はマレーシア鉄道公社・ERL・ラピドKLクラナ・ジャヤ線の合同の駅舎とKLモノレールの駅舎で分かれている。

マレーシア鉄道公社・ERL・ラピドKL(クラナ・ジャヤ線)

KLセントラル駅
2Fコンコース
KL Sentral
所在地 クアラルンプールブリックフィールズ英語版
所属事業者 マレーシア鉄道公社
ラピドKL
エクスプレス・レール・リンク
駅コード 19100
駅構造 高架駅(クラナ・ジャヤ線)
地上駅(クラナ・ジャヤ線以外)
ホーム 8面12線
開業年月日 2001年4月16日
乗入路線 6 路線
所属路線 ウエスト・コースト線英語版
キロ程 388.5 km(バターワース起点)
所属路線 1 スレンバン線*
駅番号 KA01
キロ程 ? km(バトゥ・ケーブス起点)
KA02 クアラルンプール (1.0 km)
(? km) ミッド・バレー KB01
所属路線 2 ポート・クラン線マレー語版*
駅番号 KA01
キロ程 ? km(タンジュン・マリム起点)
KA02 クアラルンプール (1.0 km)
(? km) アブドゥラ・フクム KD01
所属路線 5 クラナ・ジャヤ線
駅番号 KJ15
キロ程 ? km(ゴンバッマレー語版起点)
KJ14 パサール・スニ (? km)
(? km) バンサー KJ16
所属路線 6 KLIAエクスプレス
キロ程 0 km(KLセントラル起点)
(? km) KLIA
所属路線 7 KLIAトランジット
キロ程 0 km(KLセントラル起点)
所属路線 10 スカイパーク・リンク
キロ程 0 km(KLセントラル起点)
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クアラルンプール国際空港と同じく黒川紀章が設計を担当。駅構内の案内板にはマレー語英語のほか日本語も表示されている。

コンコースは2階と3階にあり、KTMウエスト・コースト線(KTMインターシティ)は3階、それ以外の路線は2階に改札口がある。

プラットホームはクラナ・ジャヤ線のみ3階にあるため、2Fコンコースの上を突き抜ける構造となっている。クラナ・ジャヤ線以外のプラットホームは1階(地上階)に位置する。各路線のホーム面数・線路数はKTMインターシティ(ウエスト・コースト線)とスカイパーク・リンクが1面2線、KTMコミューター(スレンバン線とポート・クラン線)が2面4線、クラナ・ジャヤ線が2面2線、ERL(KLIAエクスプレスとKLIAトランジット)が3面4線有しており、合計で8面12線ある。

駅構内には複数のコンビニエンスストアファストフードレストランカフェ、両替商やATM、観光案内所などがあるほか、連絡通路やエスカレーターなどでショッピングモールや複数のホテルオフィスビルと直結している。

のりば

のりば番号は通しとなっていない。駅北西側のホームから順に、

1 ウエスト・コースト線ETS イポーバターワースパダン・ブサール方面
2 ウエスト・コースト線ETS タンピングマス方面
10 スカイパーク・リンク スバン・ジャヤターミナル・スカイパークマレー語版方面
3 1 スレンバン線 スントゥルバトゥ・ケーブス方面
4 2 ポート・クラン線 ラワンタンジュン・マリム方面
5 2 ポート・クラン線 クランポート・クラン方面
6 1 スレンバン線 スレンバンタンピン方面
1 5 クラナ・ジャヤ線 KLCCゴンバッマレー語版方面
2 5 クラナ・ジャヤ線 クラナ・ジャヤプトラ・ヘイツマレー語版方面
1 6 KLIAエクスプレス 到着用ホーム
2・3 7 KLIAトランジット KLIAKLIA2英語版方面
4 6 KLIAエクスプレス KLIAKLIA2英語版方面

KLモノレール

KLモノレール KLセントラル駅
駅舎(連絡通路設置前)
KL Sentral
所在地 クアラルンプールブリックフィールズ英語版
駅番号 MR1
所属事業者 ラピドKL
所属路線 8 KLモノレール
キロ程 0 km(KLセントラル起点)
駅構造 2面1線
ホーム 高架駅
開業年月日 2003年8月31日
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KLモノレールの駅舎のみマレーシア鉄道公社・ERL・ラピドKLクラナ・ジャヤ線の合同の駅舎と離れており、「NU Sentral」と呼ばれるショッピングモールの中を経由してたどり着けることができる。長らく駅舎外での地上乗り換えを余儀なくされていたが、ショッピングモールの整備とともに新駅舎が整備され、2014年に連絡通路とともに供用が開始された。

プラットホームは2面1線構造となっており、乗車ホーム・降車ホームで分離されている。ハーフハイトタイプのホームドアを設置している。

のりば

A 8 KLモノレール ブキッ・ビンタンティティワンサ方面
B 8 KLモノレール 到着用ホーム

駅周辺

駅周辺のビル

KLセントラル周辺の開発エリアはA〜Nのエリアに分けられており、全ての建設は2015年に完了した[7]

  • NU Sentral(ショッピングセンター、フードコートなど)
  • ヒルトン・クアラルンプール英語版(ホテル)
  • ル・メリディアン・クアラルンプール(ホテル)
  • セント・レジス・クアラルンプール(ホテル)
  • アロフト・クアラルンプール(ホテル)
  • 国立博物館
  • CIMB
  • UEMグループ英語版本社
  • Axiataオフィス
  • ムジウム・ネガラ駅英語版

バス路線

  • 800: バンダル・ウタマ・バスハブ英語版 – KLセントラル
  • T819: プサッ・バンダル・ダマンサラMRT英語版 – KLセントラル
  • T851: マレーシア議会 – KLセントラル
  • 500: プトラジャヤ・セントラル – レブ・プドゥ・バスハブ (レブ・プドゥ方面のみ)
  • 600: プチョン・ウタママレー語版パサール・スニ
  • 601: プトラ・ペリダナ – パサール・スニ
  • 602: プチョン・プリマ – パサール・スニ
  • 604: サウジャナ・プチョンマレー語版 – パサール・スニ
  • 640: タマン・スリ・セントーサ / スリ・マンジャ – パサール・スニ
  • 641: スバン・ジャヤ駅 – パサール・スニ
  • 650: タマン・デサ英語版 – パサール・スニ
  • 651: タマンOUG英語版 – パサール・スニ(アワン・ブサール駅英語版経由)
  • 652: アワン・ブサール駅英語版 – パサール・スニ
  • 671: フラット・エンガン・キンララ – パサール・スニ
  • 710: クラン港 – パサール・スニ(KLセントラル経由)
  • 750: UiTMセクション2、シャー・アラム – パサール・スニ
  • 751: タマン・スリ・ムダ英語版、シャー・アラム – パサール・スニ
  • 770: スバン・メダ、USJ 1 – パサール・スニ
  • 772: スバン・スリア – パサール・スニ
  • 780: コタ・ダマンサラ英語版 – パサール・スニ
  • 781: タマン・メダン英語版 / タマン・スリ・マンジャ – パサール・スニ
  • 782: プタリン・ジャヤ旧市街 – パサール・スニ
  • 821: パンタイ・ヒルパーク – パサール・スニ
  • 822: バンサー公園英語版 – パサール・スニ
  • 851: パサール・スニ – クアラルンプール法廷総合地区英語版ドゥタ通りマレー語版
  • BET3: スバン・メダ、USJ 1 – パサール・スニ(新パンタイ高速道路英語版(NPE)経由)
  • BET4: タマン・スリ・ムダ、シャー・アラム – パサール・スニ(新パンタイ高速道路英語版(NPE)経由)

隣の駅

マレーシア鉄道公社
ウエスト・コースト線(KTMインターシティ)
ETSプラチナム(ETS Platinum)、ETSシルバー(ETS Silver)
クアラルンプール駅 - KLセントラル駅
ETSゴールド(ETS Gold)
クアラルンプール駅 - KLセントラル駅 - バンダル・タシッ・スラタン駅
1 スレンバン線(KTMコミューター)
クアラルンプール駅 (KA02) - KLセントラル駅 (KA01) - ミッド・バレー駅 (KB02)
2 ポート・クラン線(KTMコミューター)
クアラルンプール駅 (KA02) - KLセントラル駅(KA01) - アブドゥラ・フクム駅 (KD01)
10 スカイパーク・リンク
KLセントラル駅(KS01) - スバン・ジャヤ駅 (KS02)
ラピドKL
5 クラナ・ジャヤ線
パサール・スニ駅 (KJ14) - KLセントラル駅 (KJ15) - バンサー駅 (KJ16)
8 KLモノレール
KLセントラル駅 (MR1) - トゥン・サンバンタン駅 (MR2)
エクスプレス・レール・リンク(ERL)
6 KLIAエクスプレス
KLセントラル駅 - KLIA駅
7 KLIAトランジット
KLセントラル駅 - バンダル・タシッ・スラタン駅

脚注

  1. ^ Flight Check-In at KL Sentral KLIA Ekspres
  2. ^ Rail Transportation in Kuala Lumpur” (英語). Japan Railway & Transport Review (2018年7月31日). 29 Mac 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。1 Mei 2019閲覧。
  3. ^ a b ERL Corporate Facts & Major Milestones” (英語). KLIA Ekspres (2014年12月1日). 2018年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月6日閲覧。
  4. ^ Meng, Yew Choong (2017年9月3日). “Rail business on track” (英語). オリジナルの2017年10月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171008223451/http://www.thestar.com.my/news/nation/2017/09/03/rail-business-on-track-frenetic-rail-building-is-bringing-the-country-closer-to-public-transport-goa/ 2018年11月6日閲覧。 /
  5. ^ “ETS Ipoh-Padang Besar mula operasi Julai ini”. (2015年2月6日). オリジナルの2018年11月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304070652/http://www.sinarharian.com.my/edisi/perak/ets-ipoh-padang-besar-mula-operasi-julai-ini-1.357750 2018年11月6日閲覧。 
  6. ^ Rosli, Fahmy Azril; Zulkipli, Nur Lela; Radhi, Nor Ain (6 Mac 2018). “Tren terus ke Subang Skypark”. オリジナルの2018年11月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180306155209/https://www.bharian.com.my/berita/nasional/2018/03/396466/tren-terus-ke-subang-skypark 2018年11月6日閲覧。 
  7. ^ Kamarul Yunus (2008年4月30日). “MRCB: KL Sentral to be completed by 2015”. Business Times (Kuala Lumpur). オリジナルの2008年5月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080502132236/http://www.btimes.com.my/Current_News/BTIMES/Wednesday/Nation/kdsooka.xml/Article/ 2008年4月30日閲覧。 

関連項目

外部リンク





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