ギリシャ哲学からの起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:52 UTC 版)
1912年の大槻快尊の『心理學概論』では、古くはタレスの哲学でも心について付言されているが、心理学の開祖と呼べる哲学者は「心は脳髄にあり」と述べたアリストテレスであり、哲学から心理学へ独立した学問へと小径を開いたのはルネ・デカルトであり、そして、心理学という全く別の科学的な学問を成立させたのはジョン・ロックであると云ってよい、としている。 紀元前4世紀にアリストテレスは Περὶ Ψυχῆς ペリ・プシュケース(『心について』『霊魂論』)にて、血流と怒りが無関係ではないことから、心身不分離とした。 それに対し、後の17世紀にルネ・デカルトは心身二元論を提唱し、「魂は非物質的で身体は物質的だが、動物精気というもので身体を機械的に動かしている」とした。またデカルトは、「動物は反射によって動く機械でしかない」としたが、現在では遺伝また感覚の研究によって、動物も意識を持っていると考えられている。 ジョン・ロックは、ニュートン物理学の登場によって、分子から成り立つ物質と、心的なイメージを成り立たせる感覚と、不滅の魂を仮定した。 「心の哲学」も参照
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