ガランタ舞曲とは? わかりやすく解説

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ガランタぶきょく【ガランタ舞曲】


ガランタ舞曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/01 10:06 UTC 版)

ガランタ舞曲Galántai táncok )はコダーイ・ゾルターン1933年に作曲した管弦楽曲。楽譜に指定された演奏時間は15分。

目次

作曲の経緯

ブダペスト・フィルハーモニック協会の創立80周年記念のため作品を依頼され、1933年の夏に作曲、完成された。コダーイが幼年期を過ごしたガランタ[1]に伝わる民謡を題材として用いている。素材に使われたのは、1800年代の初めにウィーンで出版された「ガランタ・ジプシー音楽集」という曲集である。ハンガリーの新兵徴募の踊りであるヴェルブンコシュの要素とジプシーの演奏スタイルを取り合わせた交響作品となっている。

初演

1933年10月23日ドホナーニ・エルネーの指揮により初演。

編成

フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、ティンパニトライアングル小太鼓(小太鼓の真ん中を叩かせる用法で少し有名である)、鉄琴弦五部

構成

姉妹作とも言うべき「マロシュセーク舞曲」と較べると、より厳格な構成となっている。

自由なロンド形式を採る。初めにやや長めの導入部がある。チェロに始まるこの部分は楽器を替えて進み、クラリネットのカデンツァで終わる。続いて舞曲Aがクラリネットにより開始されるが、このメロディーは後発の舞曲と舞曲を繋ぐ間奏の役目も果たす。舞曲Bはフルートで開始される軽やかなもの。舞曲Aが再現された後、愛らしい舞曲Cがオーボエで奏される。もう一度Aが登場、続いて動きの速い舞曲Dとなる。途中やや遅く優雅な舞曲Eを挟み徐々に勢いを増し、舞曲Fが激しく奏される。最高潮に達したとき、再びAが現れクラリネットのカデンツァとなる。コーダは舞曲Fの熱狂が戻り、一旦停止後、シンコペーションを使って激しく終わる。

序奏 - A - B - A - C - A - D - E - F - A - コーダ

脚注

  1. ^ ハンガリー語名ガラーンタ。現在はスロバキア領。首都ブラチスラヴァより東へ約50キロの町。

参考文献




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