カンボジア・ベトナム関係史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 15:02 UTC 版)
「カンボジア・ベトナム戦争」の記事における「カンボジア・ベトナム関係史」の解説
ベトナムは、13世紀のアンコール文明とおよそ同時期にカンボジアに対して影響を及ぼし始めた。その影響は間接的に徐々に拡大し、19世紀前半のベトナムの直接支配に至るまで続いた。1813年、ナク・オン・チャンがベトナムの助けを得てカンボジアの王位に就き、その支配下でカンボジアは保護国となった。1834年にナク・オン・チャンが死ぬと、ベトナムはカンボジアを植民地にし、カンボジアはベトナム当局の下で支配され、ベトナムの省のひとつとなった。1830年代を通じ、ベトナムは、中国よりもインドの社会や衣服、宗教に由来しているクメール文化を消し去ろうとした。その後、カンボジアは南部の円錐部の多くを(サイゴンやメコンデルタ、タイニンにあたる地域)強制的に割譲される状況下でフランスの植民地になったが、この時期においてもベトナムが支配する状況は続いた。後にこの地域を回復する試みは、ベトナム侵攻に先立つクメール・ルージュ政権により行われた国境侵入で正当化された。
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