カルビン主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 17:30 UTC 版)
「アメリカ合衆国の哲学」の記事における「カルビン主義」の解説
ジョナサン・エドワーズはアメリカで最も初期の重要な哲学的神学者であると見なされている。「怒れる神の御手の中にある罪人」というような精力的な説教(これが第一次大覚醒運動を始めたと言われる)で知られたエドワーズは、「神の絶対的主権と神の神聖さの美」を強調した。エドワーズはニュートン力学の助けを借り、キリスト教のプラトン哲学に経験主義的認識論を統合した。経験主義者であるジョージ・バークリーの影響を強く受け、バークリー司祭から人の経験創造のために非物質的なものの重要性を導き出した。 非物質的な精神とは理解と意志であり、ニュートン信奉者の枠組みで解釈するとエドワーズの抵抗に関する基本的形而上学分類を導き出すのは理解である。ある物体がどのような面を備えていようとも、その物体は抵抗するのでこのような特性を持っている。抵抗自体は神の権力の行使であり、物体がその運動状態を「変えようとしない」というニュートンの運動第1法則の中に見て取ることができる。すなわち静止している物体は静止したままであり、動いている物体は動いているままである。 カルビン主義者および確固たる決定論者としてのエドワーズは、「我々はやりたいようにやれるが、やりたいように喜ぶことはできない」と言って、自由意志を拒否した。エドワーズに拠れば、良き仕事も自発的な信仰も救済には繋がらないが、人の運命の唯一の決定者としてある神の無条件の恩寵であることになる。
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