カラーインデックス名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 01:24 UTC 版)
「カラーインデックス」の記事における「カラーインデックス名」の解説
カラーインデックス名はColour Index Generic Nameの日本語の通称で、効用・色合い・番号で構成されている。例えば、「C.I. ピグメントホワイト1」のように、C.I. の後に効用と色合いを続け、末尾に番号が綴られる。 効用 (Application class) には、フード(食用色素)・ナチュラル(天然染料)など数種類がある。同じ化合物であっても、複数の効用がある場合は、複数のカラーインデックス名を持つ。例えば、インディゴは「C.I. バットブルー1」および「C.I. ピグメントブルー66」の 2 つに登録されている。 色合いは、イエロー・オレンジ・レッド・バイオレット・ブルー・グリーン・ブラウン・ブラック・ホワイト・メタルの計 10 種類に分類されている。ただしホワイトとメタルはピグメント(顔料)のみである。またこのうち、原色はイエロー・オレンジ・レッド・バイオレット・ブルー・グリーンの 6 つのみである。効用のうち、フルオレッセントブライトナー(蛍光増白剤)やデベロッパー(顕色剤)などには色合いは指定されていない。 カラーインデックス名の番号は登録された順序に従うため、基本的には小さい数字のものが古いことになる。「C.I. ピグメントホワイト1」は鉛白、「C.I. バットブルー1」はインディゴであり、伝統的なものに小さい数字が宛てがわれている。ただしこれは、形式的なものに過ぎず、実際には厳格に登録順に番号が宛てがわれる訳ではない。 Application class和名(意味)物質例Acid アシッド(酸性染料) C.I. アシッドレッド2 (メチルレッド) Azoic Coupling Component (A.C.C.) アゾイックカップリングコンポーネント(アゾ染料のうち、ジアゾカップリングの基質となる側の化合物) C.I. アゾイックカップリングコンポーネント1 (2-ナフトール) Azoic Diazo Component (A.D.C) アゾイックジアゾコンポーネント(アゾ染料のうち、ジアゾニウムを有するまたは生成元となる化合物) C.I. アゾイックジアゾコンポーネント112 (ベンジジン) Basic ベーシック(塩基性染料) C.I. ベーシックバイオレット14 (フクシン) Developer デベロッパー(顕色剤) C.I. デベロッパー5 (2-ナフトール) Direct ダイレクト(直接染料) C.I. ダイレクトレッド28 (コンゴーレッド) Disperse ジスパース または ディスパース(分散染料) C.I. ジスパースブルー1 (1,4,5,8- テトラアミノ-9,10-アントラキノン) Fluorescent Brightener フルオレッセントブライトナー(蛍光増白剤) C.I. フルオレッセントブライトナー41 (2-スチリルベンゾチアゾール) Food フード(食用色素) C.I. フードオレンジ5 (β-カロテン) Ingrain イングレイン(先染染料) C.I. イングレインイエロー1 (アルシアンイエロー) Leather レザー(皮革染料) Mordant モルダント(媒染染料) C.I. モルダントレッド11 (アリザリン) Natural ナチュラル(天然染料) C.I. ナチュラルイエロー10 (ルチン) Oxidation Base オキシデーションベース(酸化染料) C.I. オキシデーションベース31 (レゾルシノール) Pigment ピグメント(顔料) C.I. ピグメントメタル2 (銅) Reactive リアクティブ(反応染料) C.I. リアクティブレッド36 (ローズベンガルB) Reducing agent レジューシングエージェント(還元剤) C.I. レジューシングエージェント6(サホリン) Solvent ソルベント(溶剤染料) C.I. ソルベントイエロー34 (オーラミン) Sulphur サルファー(硫化染料) C.I. サルファーブラック1 Vat バット(建染染料) C.I. バットブルー1 (インディゴ)
※この「カラーインデックス名」の解説は、「カラーインデックス」の解説の一部です。
「カラーインデックス名」を含む「カラーインデックス」の記事については、「カラーインデックス」の概要を参照ください。
- カラーインデックス名のページへのリンク