カナダ式記法と字音表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 17:09 UTC 版)
「イヌクティトゥット語」の記事における「カナダ式記法と字音表」の解説
詳細は「:en:Inuktitut syllabics」を参照 カナダ先住民語にはクリー文字用 (en) に発明した記法が基礎にあり、一説にはジェームズ・エヴァンズ (1801年1月18日 – 1846年11月23日) (en) が、また別の説ではイヌクティトゥットの文字(カナダ先住民文字)は1870年代にイギリス人宣教師のエドモンド・ペックが考案したものである。現行の記法は、1970年代にカナダ・イヌイット文化協会 Inuit Cultural Institute in Canada が導入した。アラスカのイヌイット、イヌヴィアルイト (en)、イヌイナクトゥン語話者、グリーンランドのイヌイット、ラブラドルのイヌイットは、それぞれローマ字を当てて固有の記法を用いている。 イヌクティトゥット文字表は、慣例により「字音表 Syllabary」とされてはいるが、これをアブギダ (音素音節文字) とする意見があり、同じ子音で始まる複数の字音がばらばらではなく共通の字体に付くことから、記法として見直された。 全てのイヌクティトゥット文字は、ユニコード3.0文字セットに収録され、利用可能になった(統一カナダ先住民字音表 (en) を参照)。ヌナブト準州政府はコンピュータ画面で再現できるTrueType形式のフォントとして、ピギアルニク書体 (Pigiarniq ᐱᒋᐊᕐᓂᖅ) とウカンマク書体 Uqammaq (ᐅᖃᒻᒪᖅ)、さらにユーフェミア書体 Euphemia、イヌクティトゥット字音 (ᐅᕓᒥᐊ ) と複数、提供している。デザインは、バンクーバーに拠点を置く Tiro Typeworks 社が担当した。 アップル社製のコンピュータにはキーボード言語のオプションとして、イヌクティトゥット書体が (IME) として同梱された。
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