オーラフ・ショルツ内閣とは? わかりやすく解説

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ショルツ内閣

(オーラフ・ショルツ内閣 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/07 01:10 UTC 版)

ショルツ内閣
ドイツ 第25代内閣
成立年月日 2021年12月8日
終了年月日 2025年5月6日
組織
元首 フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー
首相 オラフ・ショルツ
首相前職  
閣僚数 17人
更迭された閣僚数
(逝去/辞任/解任)
 2人
総閣僚数  
与党 社会民主党(SPD)
同盟90/緑の党(B90/Gr)
自由民主党 (FDP)
議会における地位 三党連立
影の内閣  
野党 キリスト教民主同盟/社会同盟(CDU/CSU)
ドイツのための選択肢(AfD)
左翼党(Die Linke)
自由民主党 (FDP)
野党党首 フリードリヒ・メルツ (CDU)
詳細
成立直前の選挙 2021年ドイツ連邦議会選挙
議会任期  
終了時の連立与党  
前内閣 第4次メルケル内閣
次内閣  メルツ内閣

ショルツ内閣(ショルツないかく、: Kabinett Scholz)は、2021年9月26日のドイツ連邦議会選挙を経て2021年12月8日に成立したドイツ連邦内閣社会民主党(SPD)のオラフ・ショルツ[注釈 1] が率いた連立政権である。16年の長期にわたるアンゲラ・メルケル政権の後を受けて発足した。

当初はSPDと同盟90/緑の党(B90/Gr)、自由民主党 (FDP)の三党連立政権であったが、2024年11月7日にショルツが内部対立を理由にクリスティアン・リントナー財務大臣(FDP党首)を解任し、FDPは連立政権を離脱[2]。以降は少数与党政権となった。

構成

この連邦内閣はオラフ・ショルツ連邦首相と16人の連邦大臣で構成されている。政党別の構成は、内閣が発足した2021年12月当時、SPDが8人、B90/Grは5人、FDPは4人となっていた。

政党のシンボルカラーを捉えて、この連立内閣は「信号連立ドイツ語版英語版」政権(: Ampelkoalition)の名で呼ばれている[3][注釈 2]

ショルツ首相を除く閣僚16人のうち半数の8人を女性が占める[4][注釈 3]。年齢構成(内閣発足時)では、63歳のショルツ首相を除く閣僚16人は、40代・50代の年代で占められている[5]

FDPのリントナー党首は財務大臣として入閣したものの、2025年度予算案の財源を巡る争いでショルツ首相との対立が激化した。2024年11月7日にリントナーは財務大臣を解任され、これによりFDPは連立政権からの離脱を表明。3党による連立政権は終焉を迎えた[2]

以下の閣僚で構成される。

《この節の主な出典:ドイツ語版Wikipedia記事

役職 名前 任期 政党
連邦首相 オラフ・ショルツ 2021年12月8日 - 社会民主党
副首相
経済・エネルギー大臣
ロベルト・ハーベック 2021年12月8日 - 同盟90/緑の党
財務大臣 クリスティアン・リントナー 2021年12月8日 - 2024年11月7日 自由民主党
イェルク・クキースドイツ語版 2024年11月7日 - 社会民主党
内務・国土大臣 ナンシー・フェーザー 2021年12月8日 - 社会民主党
外務大臣 アンナレーナ・ベアボック 2021年12月8日 - 同盟90/緑の党
司法大臣 マルコ・ブッシュマンドイツ語版 2021年12月8日 - 2024年11月7日 自由民主党
フォルカー・ヴィッシングドイツ語版 2024年11月7日 - 無所属
労働・社会大臣 フーベルトゥス・ハイル 2021年12月8日 - 社会民主党
国防大臣 クリスティーネ・ランブレヒト 2021年12月8日 - 2023年1月19日[6] 社会民主党
ボリス・ピストリウス 2023年1月19日 - 社会民主党
食品・農業大臣 ジェム・オズデミル 2021年12月8日 - 同盟90/緑の党
家族・高齢者・女性・青少年大臣 アンネ・シュピーゲルドイツ語版 2021年12月8日 - 2022年4月25日[7] 同盟90/緑の党
リザ・パウスドイツ語版 2022年4月25日 - 同盟90/緑の党
保健大臣 カール・ラウターバッハドイツ語版 2021年12月8日 - 社会民主党
デジタル・交通大臣 フォルカー・ヴィッシングドイツ語版 2021年12月8日 - 自由民主党→無所属
環境・自然保護・原子力安全・消費者保護大臣 シュテフィ・レムケドイツ語版 2021年12月8日 - 同盟90/緑の党
教育・研究大臣 ベッティーナ・シュターク=ヴァッツィンガードイツ語版 2021年12月8日 - 2024年11月7日 自由民主党
ジェム・オズデミル 2024年11月7日 - 同盟90/緑の党
経済協力・開発大臣 スベニャ・シュルツェドイツ語版 2021年12月8日 - 社会民主党
住宅、都市開発及び建設担当大臣 クララ・ガイヴィッツドイツ語版 2021年12月8日 - 社会民主党
連邦首相府長官 ヴォルフガング・シュミットドイツ語版 2021年12月8日 - 社会民主党

脚注

注釈

  1. ^ ショルツは党首ではない[1]
  2. ^ 州レベルを除いて、初の信号連立にあたる。ジャマイカ連立の項目も参照。
  3. ^ クリスティーネ・ランブレヒトが国防大臣を辞任して、その後任にボリス・ピストリウスが就任した際、ショルツ内閣における閣僚男女同数のルールは、わずかであるが一時的に崩れた。

出典

  1. ^ ドイツ社民党首選、連立懐疑派が勝利 メルケル政権打撃」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2019年12月1日。オリジナルの2020年2月20日時点におけるアーカイブ。2021年12月12日閲覧。
  2. ^ a b “ショルツ独首相、来年3月の総選挙目指す-リントナー財務相解任”. bloomberg.co.jp. ブルームバーグ. (2024年11月7日). https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-06/SMJP1DT0AFB400 2024年11月7日閲覧。 
  3. ^ ジェニー・ヒル (2021年12月8日). “【解説】 ショルツ氏の「信号連立」政権、新しいドイツを約束”. BBCニュース. オリジナルの2021年12月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211208125651/https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-59558788 2021年12月9日閲覧。 
  4. ^ ドイツ首相にショルツ氏就任 新政権発足でメルケル時代に幕」『NNA EUROPE ヨーロッパ経済ニュース』Economic Media Bulletin Limited (EMB)、2021年12月9日。オリジナルの2021年12月9日時点におけるアーカイブ。2021年12月9日閲覧。
  5. ^ “Germaniy,s new government ministers who will shape post-Merkel era” (英語). Anadolu Agency. アナドル通信社 (EMB). (2021年12月7日). オリジナルの2021年12月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211207165514/https://www.aa.com.tr/en/info/infographic/25962 2021年12月9日閲覧。 
  6. ^ “Boris Pistorius als Verteidigungsminister vereidigt” (ドイツ語). zeit online (ディー・ツァイト). (2023年1月19日). オリジナルの2023年1月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230120201724/https://www.zeit.de/politik/deutschland/2023-01/boris-pistorius-als-bundesverteidigungsminister-vereidigt 2023年1月19日閲覧. "Die zurückgetretene Ministerin Christine Lambrecht bekam ihre Entlassungsurkunde" 
  7. ^ “Paus wird Familienministerin” (ドイツ語). Süddeutsche Zeitung (南ドイツ新聞社). (2022年4月25日). https://www.sueddeutsche.de/panorama/paus-wird-familienministerin-1.5572127 2022年4月26日閲覧. "Die Amtszeit der Mitte April zurückgetretenen Bundesfamilienministerin Anne Spiegel endet an diesem Montag.【注:この月曜日(diesem Montag)とは4月25日を指す。】)" 

外部リンク


オーラフ・ショルツ内閣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 15:10 UTC 版)

アンナレーナ・ベアボック」の記事における「オーラフ・ショルツ内閣」の解説

ベアボックは2021年12月8日発足したオーラフ・ショルツ内閣で、外務大臣に就任した。ドイツでは初の女性外相となった緑の党出身としてはゲアハルト・シュレーダー政権ヨシュカ・フィッシャー(1998-2005)以来2人目である。 @media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important} ウルリッヒ・K・プロイス教授と(2012年5月23日ベルリンでの反石炭デモ同盟90/緑の党マイケル・ケルナー(英語版)と(2018年6月24日アメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンと(2022年1月5日同盟90/緑の党のベリヴァン・アイマス、モナ・ノイバウアらと(2022年5月7日

※この「オーラフ・ショルツ内閣」の解説は、「アンナレーナ・ベアボック」の解説の一部です。
「オーラフ・ショルツ内閣」を含む「アンナレーナ・ベアボック」の記事については、「アンナレーナ・ベアボック」の概要を参照ください。

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