オートマット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 07:06 UTC 版)
オートマットとは、リーダーペーパーのあるフィルムを使うカメラのフィルム装填機構の一つである。
概要
リーダーペーパーをスプールに巻き込み[1]、カメラの裏蓋を閉めてフィルムがストップするまで巻き上げると自動的に1コマ目がセットされるものをいう。
フィルムの装填機構の中では最も進歩した形式である。機械式ではフィルムの厚みの変化を検出[2]してスタート位置を設定する。富士フイルムのフジGA645プロフェッショナルなどフィルム冒頭部分とフィルムの反射率の違いを検知する電子式の製品もある。
フランケ&ハイデッケ(現ローライ)のローライフレックスオートマット(1937年発売)に搭載されたのが最初である。高い機械精度が要求されるためローライフレックスシリーズ以外ではマミヤのマミヤシックスシリーズ最終期やマミヤC3シリーズ、東京光学機械(現トプコン)のプリモフレックスオートマット等技術の高いメーカーの最上位機種にしか採用されなかった。
高級品の代名詞となったため、フィルム装填以外の何らかの操作が自動化されていることについてオートマットの名称を付けたカメラもある。
脚注
関連項目
オートマット(アメリカ)
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「アウトマート」の記事における「オートマット(アメリカ)」の解説
1900年、ドイツを旅行していたアメリカ合衆国の実業家が、ベルリンのアウトマートをたまたま訪問。アウトマートはアメリカでも通用すると考え、1902年にフィラデルフィア市内に、ドイツの販売形式を模倣したオートマット1号店を開業。全米各地に店舗網を広げた。当時の自動販売機は、硬貨を機械に投入すると小さく仕切られたショーケースの扉が開けられるようになっており、食物を取り出せる引き出し形式のものであった。 アメリカのオートマットは、後に隆盛するファストフード店との競合を余儀なくされ漸減傾向となり、1991年にニューヨーク店を最後に閉店となったが、15年後の2006年8月29日、イースト・ビレッジに「BAMN!(バムン!)」がオープン。おしゃれな店内になっている。ちなみにオートマットが使用していた創業当時の販売機は、スミソニアン博物館に展示されている。
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