オリンピック各大会における状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:21 UTC 版)
「サッカーイギリス女子代表」の記事における「オリンピック各大会における状況」の解説
2020年までの時点において、オリンピック女子サッカーのUEFA管内(ヨーロッパ)からの出場チームは、前年のFIFA女子ワールドカップの成績により決定されている。 2008年北京オリンピック 2008年北京オリンピックのヨーロッパ予選を兼ねる2007 FIFA女子ワールドカップを前にFIFAは、イングランドはオリンピックに出場できず、オリンピック出場国決定におけるチーム数には数えられないと発表した。FIFAは、イギリスのオリンピック出場はイギリスの4サッカー協会が合意しなければならないとしており、イングランド以外の3協会は反対していた。 2012年ロンドンオリンピック 自国開催となる2012年ロンドンオリンピック(女子は年齢制限のないA代表、男子はU-23)では紆余曲折の末、イギリスオリンピック委員会とフットボール・アソシエーション(イングランドサッカー協会)の合意により、イギリス内の4協会による統一チームが結成されることとなった(オリンピックのサッカー競技・グレートブリテン代表も参照)[リンク切れ]。なお最終的に、ロンドン五輪に出場する本登録の選手18名は、イングランドから16名、スコットランドから2名選ばれ、北アイルランドとウェールズからは選ばれなかった。なお、男子はイングランドから13名、ウェールズから5名選ばれ、スコットランドと北アイルランドからは選ばれなかった。ロンドンオリンピックは、イギリス女子代表は五輪初出場(1996年アトランタ五輪から女子サッカーが五輪正式競技)で、イギリス男子代表は12回目の出場(中身はイングランド代表単独で、名前はイギリス代表で過去出場)となる。 2016年リオデジャネイロオリンピック イングランドサッカー協会(FA)は2015年3月に、2016年リオデジャネイロオリンピック(男子はU-23、女子はフル代表)でのイギリス本土4協会統一チーム再結成をイギリス本土3協会に打診したが、FA以外の3協会に拒否された為、同年3月30日に断念したことを3協会に伝えた。 2020年東京オリンピック 2016年リオデジャネイロオリンピックではイギリス女子代表の編成は見送られることとなった(上述)ものの、2015 FIFA女子ワールドカップにおけるイングランド女子代表の活躍を受け、イギリスオリンピック委員会チーフのBill Sweeneyは、2020年東京オリンピックにおいてイギリス女子代表を編成したい意向を示していた。またFAから他の3協会への働きかけも引き続き行われた。 FIFAは2019 FIFA女子ワールドカップに関連して、2020年東京オリンピックにおいてイギリスが女子代表を編成する可能性があり、ワールドカップにおけるイングランドの成績によって出場できるかを決定すると発表した。なお2019 FIFA女子ワールドカップにはスコットランドも出場するが、上記の記述によればその成績は考慮されないものと思われる。 イギリス女子代表を編成することについてウェールズサッカー協会CEOのJonathan Fordは、ウェールズ代表が「イギリス代表」と政治的に一緒になるわけではない、また女子については競技の機会が得られるという利点もある、と述べた。 なお男子についてはこれまで同様、UEFA U-21欧州選手権2019の結果に基づくオリンピック出場権の決定においてイングランドの成績は考慮しないものとされており、イギリスは出場しない。 女子ワールドカップにおいて、6月27日にイングランドがヨーロッパのノルウェーを破ってベスト4に進出し、6月28日にヨーロッパ外のアメリカ合衆国がヨーロッパのフランスを破ってベスト4に進出した。このためイングランドがヨーロッパのチームの上位3チーム以内に入ることが確定、イギリスがオリンピックに出場することとなった。
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