エリス・ワイアット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「エリス・ワイアット」の解説
Ellis Wyatt ワイアット石油(コロラド州)の社長。物語の開始時点で33歳。激しい気性の持ち主。 コロラド山脈の枯渇しかけていた油田を父親から受け継ぎ、従来枯渇したと考えられていた油井から、さらに多くの石油を採収する新技術を開発する。この新しい石油採収法により、自社の油田を復活させただけでなく、産業らしい産業もなく沈滞していたコロラド州全体の経済を復活させる。 石油の輸送には父の代からタッガート大陸横断鉄道リオ・ノルテ線を使っていたが、同線のレールのひび割れが原因でタンク貨車が脱線炎上した時、社長ジェイムズが裁判で「これは神の仕業だ」と主張したのを機に、当時は弱小鉄道だったフェニックス・デュランゴに乗り換えた。「共食い防止協定」が成立してフェニックス・デュランゴが9ヶ月後に営業を停止しなければならなくなったとき、ダグニーが「共食い防止協定」の成立に関わっていないことを知らず、ダグニーの元を訪れてタッガート大陸横断鉄道の卑劣さを責め、まともな輸送体制を9ヶ月以内に確立するよう厳しい態度で要求する。ダグニーが新会社「ジョン・ゴールト線」を立ち上げるとこれに出資し、ジョン・ゴールト線の建設を陰で支える。 ジョン・ゴールト線の開通後、コロラド州に集まった企業家精神に富むビジネスマンたちを狙い撃ちにした政令が発令されると、ワイアット石油のすべての油井に火を放ち、「見つけたまま残していく。好きにしろ。おまえらのものだ」というあざけりのメッセージを残して失踪する。 ダグニーがゴールト峡谷に着いたとき、ワイアットはゴールト峡谷で頁岩からの石油抽出を実現し、1日200バレルの石油を生産していた。
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