エラーとユーザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:11 UTC 版)
パーソナルコンピュータなど、個人が様々な用途に用いるコンピュータは、21世紀初頭に前後して急速に社会に浸透している。この中では高度化されたOSやアプリケーションソフトウェア、あるいはユーティリティソフトウェアなどが、デバイスドライバなど様々なプログラムの介在によって動作している。 この状況下に於いて、コンピュータ周辺機器まで含めると、コンピュータのメインとなるシステムは、その内外とひっきりなしに通信(情報を信号として遣り取り)して処理を行っているが、これはユーザーにほとんど意識されていない。この場合に於いてユーザーが直接目にしているのは、コンピュータの画面に映し出された利用目的に添ったアプリケーションソフトウェアのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などであるが、ここでひとたびエラーが表示された場合、ユーザーにとっては「コンピュータのどこかに異常があってメッセージが出た」という認識しかない。 これがエラートラップが適切で、内部経路を調査の上で的確に問題個所を指示してくれるならユーザーは的確に対応することができる。しかしこれらのメッセージが判り難い場合には、ユーザーは原因不明のエラーメッセージにパニックを起こしかねない。こういった「不親切なエラーメッセージ」としてはブルースクリーンなどが代表的で、末端のユーザーには専ら「これが出たらコンピュータの電源を切る」というレベルで認識されている。 この他、フロッピーディスクを入れっぱなしにして再起動した際に出るエラーメッセージ「 Invalid system disk 」も英語と技術の双方に知識がないと混乱の元である。これはコンピュータハードウェアを司る基本プログラムのBIOSが出すエラーメッセージだが、これに絡んではMicrosoft Windows 95普及以降に、いわゆる「Any keyを探す」などの混乱も聞かれた。
※この「エラーとユーザー」の解説は、「エラー」の解説の一部です。
「エラーとユーザー」を含む「エラー」の記事については、「エラー」の概要を参照ください。
- エラーとユーザーのページへのリンク