エメラ・ントゥカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 07:19 UTC 版)
「モケーレ・ムベンベ」の記事における「エメラ・ントゥカ」の解説
エメラ・ントゥカ (emela-ntouka) は、「水中のゾウ」や「ゾウ殺し」などの異名をとるとされている。異綴りとしてエムラ・ナトゥカ(emeula natuka)があるが、これはボミタバ語で「椰子の木の天辺を食べるもの」の意と説明されている。 コンゴ共和国リクアラ地方の湖沼、湿地帯に住むといわれる伝説の生物。大きさはゾウ程度あるいはそれ以上で、ワニのような尾を持ち、頭部中央にはゾウの牙のような角が上向きに1本ある。この角でゾウや野牛を刺して殺すといわれる。褐色ないし灰色の皮膚は、無毛で平滑。短い4本脚があり、足跡は円形で3本爪。 半水棲で、摂食のときに水中から現れる。植物食性だが、その餌にマロンボの実も含まれるところは、狭義のモケーレ・ムベンベと共通しているが、この両種の習性について混同がみられると考察されている。 そういった特徴をすべて備える動物を考えると、恐竜の角竜類のモノクロニウスやトリケラトプスのような動物が想定される。ただし、これら角竜類の化石を産出しているのは北米大陸のみで、アフリカには生息していた可能性は極めて低い。まだ知られていない水中生活に適応したサイの新種、あるいは草原地方から迷い込んだサイの可能性などが指摘されているが、ワニのような長くて重量のある尾を持つと報告されている事が難点だという。
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