可能性のある生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 07:19 UTC 版)
「モケーレ・ムベンベ」の記事における「可能性のある生物」の解説
仮にモケーレ・ムベンベが前節で扱ったような複数の生物の想像による合成ではないとした場合には、恐竜の生き残り説、ゾウ説、サイ説、大型の水棲カメ説などが知られている。 恐竜の生き残り説 目撃談などを総合すると、現生の動物との類似性が乏しいことから、恐竜の生き残りではないかとする説がある。アパトサウルスのような竜脚類ではないかとする考え方が主流。長い首と尾、短い四肢など、現在知られている特徴をすべて満たす説である。しかし、白亜紀末の生物大量絶滅をアフリカ大陸に生息していた恐竜だけが生き延びた証拠は無い。ただし2011年に、アフリカ大陸の恐竜ではないものの、アラモサウルスは白亜紀大絶滅を生き延びた可能性が高いことが示唆された。 ゾウ説 ゾウが鼻をかかげているところが長い首に見えたのではないかという。この場合のゾウは、現地にいる森林性で小型の亜種マルミミゾウではなく、大型で草原性のアフリカゾウである。モケーレ・ムベンベの想定される大きさは、マルミミゾウよりは大きい。そして、アフリカゾウの足跡であれば丸型で大きさも合致する。ただし、多くの足跡の目撃で認められたとされる、3本の鉤爪はゾウにはない。 新種あるいは既知のサイ説 アフリカ大陸のサイは草原性であり、熱帯雨林地帯には生息していない。熱帯雨林に生息するサイの新種がいるのではないか、という可能性と、草原性のサイが低い頻度でまぎれ込んでくるのではないか、という可能性が考えられている。勿論、サイには長い首も長い尾もないが、体の大きさ、足跡の3本の爪あと(鉤爪ではないが)などは特徴と一致しており、広義のモケーレ・ムベンベ(エメラ・ントゥカ)のモデルとなった生物と考えると比較的よく合致する。前述のBBCのドキュメンタリーなどではこの説が採用された。目撃した原住民に動物図鑑をみせたところ、全員がサイを指し示した。
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