可能性と物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 01:05 UTC 版)
現実的に考えると、時間停止中は全ての運動や電気的・化学的な状態変化が停止してしまうことを意味し、そこでは通常の物理法則は意味をなしえない。 ただそうなってしまうと物語が進まないため、時間停止者(停止させた側の便宜的呼称)の周りの一定空間のみ時間が止まらないものとして考える様式が、こういったものを扱う物語では一般的である。もう少し厳密ではない作品では、余りこの辺りの事情は考慮されず、専ら御都合主義的な解釈で、単に他人や周辺の物体の固有運動が静止している状態としてのみ扱われる。 他の考え方としては、主観的な時間の経過のみが極端に早くなっている状態として描かれる作品もある。この場合は厳密には時間停止ではないが、この「異常に早い時間の中にいる側」から「通常の時間経過の中にいる側」を観測すると、その時間経過の格差によっては運動はきわめてゆっくりであるために、静止しているように見える。こういった考え方には加速装置という概念がある。
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