エミッタ抵抗とは? わかりやすく解説

エミッタ抵抗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/07 04:43 UTC 版)

エミッタ接地回路」の記事における「エミッタ抵抗」の解説

エミッタ接地増幅回路一般に利得大きいが、温度バイアス大きく左右されるため、実際利得予測できないことがある。そのような高利回路では安定性問題となる(予期しない正帰還生じことがある)。また入力ダイナミックレンジ小さいために入力信号その範囲超える出力大きな歪みとなって現れるという問題もある。これらの問題緩和する一般的方法として、負帰還の基となるエミッタ抵抗として、ほどほどの値の抵抗器(あるいは何らかのインピーダンス源)を、トランジスタエミッタ端子グラウンドの間に挿入する。これによって g m R E + 1 {\displaystyle g_{m}R_{\mathrm {E} }+1} を係数として回路相互コンダクタンス G m = g m {\displaystyle G_{m}=g_{m}} を減少させる効果があり、電圧利得トランジスタ特性よりも回路抵抗比方に依存するうになるA v = v o u t v i n = − g m R C g m R E + 1 ≈ − R C R E ( g m R E ≫ 1 ) {\displaystyle {A_{\mathrm {v} }}={v_{\mathrm {out} } \over v_{\mathrm {in} }}={\frac {-g_{m}R_{\mathrm {C} }}{g_{m}R_{\mathrm {E} }+1}}\approx -{R_{\mathrm {C} } \over R_{\mathrm {E} }}\quad (g_{m}R_{\mathrm {E} }\gg 1)} これにより、回路歪み安定性改善されるが、利得小さくなる英語ではこの手法をemitter degenerationと言うdegenerationは、縮退衰退といった意味であるが、フレーズとしての日本語への定訳は(まだ)ない。日本語では一般にバイアス方式一種として、電流帰還バイアス呼ばれることが多い。負帰還掛かるしくみを直感的に記述すると以下のようになるエミッタ電流増える エミッタ抵抗で発生する電圧増える エミッタ電位上がる ベース-エミッタ電圧が減る ベース電流が減る エミッタ電流が減る

※この「エミッタ抵抗」の解説は、「エミッタ接地回路」の解説の一部です。
「エミッタ抵抗」を含む「エミッタ接地回路」の記事については、「エミッタ接地回路」の概要を参照ください。

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