エフ‐ティー‐ティー‐エッチ【FTTH】
読み方:えふてぃーてぃーえっち
《fiber to the home》光ファイバーを利用した家庭用の高速データ通信サービス。→エフ‐ティー‐ティー‐ビー(FTTB)
FTTH
読み方:エフティーティーエイチ
別名:ファイバー・トゥ・ザ・ホーム
FTTHとは、光ファイバケーブルを一般個人の家屋へ直接引き込んだネットワーク回線構成のことである。光通信を利用した次世代のブロードバンド通信サービスの総称として用いられる場合もある。
FTTHは、従来利用されてきた銅製の電話回線を光ファイバ回線に置き換えることによって、高速かつ大容量のデータ通信サービスを実現する。FTTHはADSLに次ぐ次世代のブロードバンドインフラとして期待されており、経済産業省やNTTの主導によって1990年代の後半から各回線の光化が推進されている。2001年6月には、東京23区内と大阪の一部においてFTTHサービスの「Bフレッツ」も開始されている。
ただし、加入者すべてに対して回線の終端部分まで完全に光ファイバへと置き換えるには、莫大なコストがかかるという難点がある。各家庭が個別に引き込んでいる終端部分(ラストワンマイル)の光化は、2006年現在の都心部においても、xDSLの半分に満たない状況にある。ただしNTTでは、ラストワンマイルよりも「き点線」と呼ばれる共用回線部分までの光化を先に完了させる計画を進めており、2006年現在すでに首都圏や政令指定都市などではき点線までの回線の90%以上が光回線に移行されたといわれている。この「き点線までの光化」を指して、特にFTTC(Fiber To The Cabinet)と呼ぶこともある。
なお、商用ビルやマンションなどの集合施設ではFTTHが実現されている場合が多く、特にFTTB(Fiber To The Building)と呼ばれて区別して扱われる場合がある。逆にFTTHやFTTBなどを総称する場合には、「敷地」を意味する「Premises」を充ててFTTP(Fiber To The Premises)と呼ぶ場合もある。
参照リンク
FTTHの実現に向けたネットワーク展望と課題 - (総務省)
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