ウラジーミル・アレクセンコとは? わかりやすく解説

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ウラジーミル・アレクセンコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/19 15:35 UTC 版)

ウラジーミル・アレクセンコ
原語名
Владимир Аврамович Алексенко
生誕 1923年1月27日
ソビエト連邦
クラスノダール地方
クリムスキー地区英語版
キエフスコエ村ロシア語版
死没 1995年6月16日
 ウクライナ
オデッサ
所属組織  ソビエト連邦
部門 ソ連空軍
軍歴 1941年  – 1978年
最終階級 中将
指揮 第15親衛襲撃機航空連隊
第5航空軍英語版
戦闘 第二次世界大戦
受賞

ウラジーミル・アヴラモヴィチ・アレクセンコロシア語: Владимир Аврамович Алексенко1923年1月27日 - 1995年6月16日)は、ソビエト連邦の軍人。二重ソ連邦英雄。最終階級は空軍中将。第二次世界大戦では、第277襲撃機航空師団ロシア語版第15親衛襲撃機航空連隊を指揮した。自身も107回の出撃を行った功績が評価され、ソ連邦英雄に列せられた。その上、さらに143回の出撃を行い、ソ連全体でもわずかに154人しかいない二重ソ連邦英雄となっている。大戦終結までに合計292回もの出撃を記録している。戦後も軍に残り、K・E・ヴォロシーロフ記念高等軍事学校を卒業して中将まで上り詰めた。1967年から1974年まで第5航空軍英語版の指揮を執った。

前半生

アレクセンコは、1923年1月27日に、クラスノダール地方キエフスコエ村ロシア語版のロシア人農民の家に生まれた。1940年、彼は高等学校を卒業し、クラスノダール飛行クラブに加わった。1941年5月、赤軍に召集された[1][2]

第二次世界大戦

1942年、アレクセンコはクラスノダール軍事飛行学校を卒業した。翌年ソビエト連邦共産党に入党。同年2月、レニングラード戦線の第15親衛襲撃機航空連隊に配属されたアレクセンコは、イリューシン Il-2を受領し戦場を駆けた。1944年初旬、レニングラード=ノヴゴロド攻勢英語版で彼は幾度となく出撃を行い、レニングラードの包囲突破に至った。夏になると、彼はヴィボルグ=ペトロザヴォーツク攻勢に参戦し、フィンランドとの継続戦争終結に貢献した。6月12日、アレクセンコはドイツ空軍機と交戦し、2機を撃墜している。秋にはバルト海攻勢に参戦し、度々出撃を行った[3]

1945年1月にアレクセンコは飛行隊司令官に就任し[4]東プロイセン攻勢で指揮を執った。2月には連隊副司令官に任命され、2月22日赤旗勲章を受章[5]4月27日、ドイツ軍の部隊や設備に対する230回の攻撃任務遂行が評価され、レーニン勲章受章とともにソ連邦英雄に列せられた[6]。また、終戦後6月29日には2度目のソ連邦英雄に列せられたが、大戦終結までにアレクセンコは、ドイツ軍の要塞飛行場に対する292回の攻撃任務を果たしている。伝えられているところによれば、彼はその任務の中で多数の飛行場や33両の戦車、118両の車両、53両の鉄道車両、85両の客車、54門の対空砲、10個の弾薬庫、27門の大砲、12門の迫撃砲を破壊し、1,300人のドイツ兵を殺害したとされる[7][8]

戦後

1952年、アレクセンコはK・E・ヴォロシーロフ記念高等軍事学校を卒業し、次いで1954年にはY・A・ガガーリン記念空軍学校ロシア語版を卒業した。1959年から1963年にかけて、彼は第5期ウクライナ・ソビエト社会主義共和国最高会議ロシア語版の代議員を務めた。1967年からはオデッサ第5航空軍英語版司令官に在任し、翌年中将へ昇進。1971年から1975年まで第8期ウクライナ・ソビエト社会主義共和国最高会議の代議員を務めた。1978年に退役し、以降はオデッサで過ごしている。1995年6月16日に死去。遺体はオデッサ第二キリスト教墓地ロシア語版に埋葬された[9]

叙勲

出典

脚注

参考文献

  • Simonov, Andrey; Bodrikhin, Nikolai (2017). Боевые лётчики — дважды и трижды Герои Советского Союза [Combat pilots – twice and three times Heroes of the Soviet Union]. Moscow: Russian Knights Foundation and Vadim Zadorozhny Museum of Technology. ISBN 9785990960510. OCLC 1005741956 

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