ウクライナ空軍による撃墜との主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 05:16 UTC 版)
「マレーシア航空17便撃墜事件」の記事における「ウクライナ空軍による撃墜との主張」の解説
墜落事故から最初の1年間、ロシア国営メディアはウクライナ空軍のSu-25ジェット機が17便を撃墜したと主張していた。モスクワの新聞に流出したロシア航空管制からのレーダー情報が、MH17の近くにウクライナ軍のジェット機がいた証拠だと主張された。後からウクライナ空軍の脱走兵が、墜落当時MH17の近くを飛行することについてパイロット達が議論しているのを聞いたと主張した。11月15日、恐らくウクライナのSu-25戦闘機によって後方から撃たれた旅客機の写っている漏洩したスパイ衛星写真をチャンネル1が報道し、他のロシアメディアも追随して転載したが、ヘタな合成写真で航空機の大きさが合っていないとして即座に否定された。後に、その写真は自称航空専門家によって電子メールで送信されたことが明らかとなり、彼は情報の扱いが不適切だったとして謝罪した。雑誌『ザ・ニューヨーカー』による後のインタビューで、チャンネル1の最高経営責任者コンスタンティン・エルンストは、衛星写真の報道が「単純な誤報」だと認め、意図しなかったヒューマンエラーだと述べた。 この供述は後に、MH17便がウクライナ軍の操縦するブークによって撃墜されたというものに置き換わった。その後のロシア軍による2016年のレーダーデータの提示では、もはやこの地域に軍用機の存在は映っていなかった。
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