ウインドウ期
【概要】 感染して検査で陽性と判定できるまでの期間。必ずラグがありゼロにはならない。病原体や検査法によって異なる。HIV初感染後、最初にみつかるのは血漿中のHIV RNA、次に単核球中のHIV DNA(PCR法)、次にHIV(p24)抗原、次にIgM型のHIV抗体、最後がIgG型のHIV抗体である。
【詳しく】 通常は抗体の検出で陽性と言っている。抗体ができるまでの平均は20日であり、4日から41日の間に陽性化するものが95%である。一方、最長記録はアメリカのHIV針刺し事故後9ヶ月で陽性化した医療従事者の事例がある。このため従来の「3ヶ月待つ」という指導は修正すべきかもしれない。さらに抗体陽性化するおよそ7日ほど前にHIV RNAが陽性になる時期があり、これ以前はPCR法のウインドウ期ということになる。なお、抗体検査の結果は即日判明するが、HIV RNA検査の結果が出るまで少し日数がかかる。
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