ウィキペディアの批判者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 23:01 UTC 版)
「Essjay騒動」の記事における「ウィキペディアの批判者」の解説
『ザ・レジスター』誌の執筆者でウィキペディアの批判者であるアンドリュー・オルロフスキは、ジミー・ウェールズがEssjayをベンチャーキャピタルの投資を受けているウィキアに雇用したこと、およびEssjayがそれまで主張していた経歴が虚偽であったと認めたに近い状況の中で、ウィキペディアの裁定委員会に任命したことを批判した。オルロフスキはまた、Essjayの行動はウィキペディアに内在する危険な思考をさらけ出したとし、ラリー・サンガーの「ウィキペディアンは単にきわめて島国根性の集団になってしまった。自分たちの内輪の習慣や要求があって、現実世界とは完全に乖離してしまっている。実際のところ、結局この問題はそういうことだ。現実世界のアイデンティティや肩書きは不要なものだとしてウィキペディアでは否定されたのだ」という言葉を引用した。他にウィキペディアに批判的なコメントを寄せた中にはZDNetの執筆者であるミッチ・ラトクリフがあげられる。彼は「どうして経歴を偽っているのに、社会が正確な情報を記録する手助けになろうというウィキアのような会社で働けるのか」と疑問を呈し、「いつ、なぜウェールズがジョーダンを解雇し、いつ彼がジョーダンを公式見解の中で支持したのか」についての情報を求めた。 オンライン百科事典Citizendiumの編集長かつ、ウィキペディアの共同設立者で2002年にウィキペディアを離れたラリー・サンガーは、Essjayの対応を「傲慢で謝罪になっていない」("a defiant non-apology")と批判し、また別の場所ではEssjayの行為を「経歴詐称」("identity fraud")と述べた。サンガーはウィキペディアの会話ページにEssjayが書いたコメントを引用し、ウィキペディアの運営に携わる他のメンバーは、アンジェラ・ビーズリー(ウィキアの共同設立者でウィキメディア財団コミュニケーション委員会のメンバー)やブラッド・パトリック(ウィキメディア財団の法律顧問)を含めて、ジョーダンの経歴の矛盾を知りながら、その雇用に関与したとした。サンガーはまた、ジョーダンの解雇は完全に世間の非難を受けてのものであり、「これらの悲しい事実が公にさらされてはじめて、激しい非難の声があがってはじめて、ジミー・ウェールズはEssjayに辞任を求めることにした」と指摘した。
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