イーサネットとPUPの起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 03:00 UTC 版)
「ゼロックス・ネットワーク・システム」の記事における「イーサネットとPUPの起源」の解説
ハーバード大学最終学年のボブ・メトカーフ(Bob Metcalfe)は、いくつかの企業の面接を受け、ゼロックスPARCのジェリー・エルカイド(Jerry Elkind)(英語版)とボブ・テイラー(Bob Taylor)に温かく迎えられ、ゼロックスAltoとなるネットワーク化されたコンピュータ・ワークステーションの開発に着手した。 彼は7月に卒論を終えた後、PARCへの入社を承諾した。 1970年、会議に出席していたスティーブ・クロッカー(Steve Crocker)の家でカウチ・サーフィン(英語版)をしていたメトカーフは、「Proceedings of the Fall Joint Computer Conference」を手に取り、読んでいるうちに眠りにつこうとした。 その代わりに、彼は初期の広域ネットワークシステムであるALOHAnetの記事に魅了された。 6月までには、彼はネットワーキングに関する独自の理論を開発し、教授に提示したが、教授はそれを拒否し「私の尻を叩いた」。 メトカーフは論文に失敗したにも関わらずPARCで歓迎され、すぐに当初「ALOHAnet in a wire」と呼ばれていたものの開発を開始した。彼はデビッド・ボグスとチームを組み、電子的な実装を助け、1973年の終わりには3Mbit/sで動作するハードウェアを構築していた。 2人はその後、システム上で実行されるシンプルなプロトコルに取り組み始めた。 これがPARC Universal Packet(英語版) (Pup) システムの開発につながり、1974年末にはPupのイーサネット上での動作に成功した。 彼らはこのコンセプトに関する特許を申請し、メトカーフは言及に値すると考えて他の名前をいくつか付け加え、そのコンセプトに関する論文をCommunications of the ACMに「イーサネット:ローカルコンピュータネットワークの分散パケットスイッチング」の論文を提出した。
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