イーサネットにおけるハブの欠点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 06:57 UTC 版)
「ハブ (ネットワーク機器)」の記事における「イーサネットにおけるハブの欠点」の解説
スイッチング機能を持たないハブは、一方から入力されたデータ自体には一切関知せず、信号を電気的に増幅し全Portに流すものである。これは、ツイストペアケーブルではなく同軸ケーブルを利用する古いイーサネット規格、10BASE5、10BASE2の基線にあたるケーブル、バスを単に機器に置き換え集線するようにしたものである。(そのため、多くのイーサネット規格は現在でもバス型論理トポロジを持つ) しかし、それでは電気信号の衝突(コリジョン)が発生し、電気信号の波形が崩れ通信フレームが破壊される現象が多発する。 このような衝突が起こる範囲を「コリジョンドメイン(衝突ドメイン)」というが、ハブでは全Portがこの範囲となる。ハブ配下の通信ノードが増えると、それだけコリジョンの発生確率も増えるため、ネットワークの利用効率が低下する。 また、ハブ同士を接続するカスケード接続では、カスケードの段数が増えると通信の遅延が増加し衝突(コリジョン)を認識できなくなるため、10BASE-Tで4段、100BASE-TXで2段という制限がある。
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