インド圏のオート・リクシャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 02:18 UTC 版)
「三輪タクシー」の記事における「インド圏のオート・リクシャー」の解説
オート・リクシャー は、インド文化圏、経済圏で普及している軽便な三輪タクシーである。もともと「人力車」を語源とする人力の「リクシャー」があり、それに原動機付きという意味の「オート〜」が前に付けた造語である。バングラデシュのベイビータクシーやネパールのテンプー、スリランカのスリーホイーラー、インドネシアのバジャイは同様の形態である。インドでもムンバイ近郊では大半がメーター制になっている。 タイのトゥクトゥクと比べると車体は一回り小型である。最有力メーカーはインドのバジャージ・オートである。原型となったのは、イタリアのピアジオが生産したベスパカーで、当初から後部に二人乗り座席を設けたモデルが用意されていた。インドで1959年から1974年までライセンス生産され、契約終了後もバジャージのブランドで販売されている。古いタイプは排気ガスが白煙を吐き出す2サイクルエンジンを搭載しており、大気汚染問題の一つとされる。このためデリーやダッカでは2サイクルエンジンを搭載した三輪タクシーの営業が禁止された。現在では排出ガスがクリーンな4サイクルエンジンやCNG(圧縮天然ガス)エンジンを搭載したオート・リクシャーが生産されていて、CNG化されたオート・リクシャーは緑色に塗られている。インドネシアでは液化石油ガス (LPG) エンジンを搭載したものが登場している。 2018年現在では、インドでも主に大都市でUberやen:Ola Cabsと言ったタクシー配車アプリが普及しており、そちらを使ってオートリクシャーを配車することも可能になっている。こちらを利用すると、料金は事前に計算されるため、料金交渉の必要はない。 スリランカの高地では、通常のオート・リクシャーにラジオ放送局とインターネットサービスの機器を搭載したeトゥクトゥクが村々を巡回し、情報提供に活躍している。
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