インターネットゲーム障害の基準案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 08:05 UTC 版)
「ゲーム依存症」の記事における「インターネットゲーム障害の基準案」の解説
臨床的に意味のある機能障害や苦痛を引き起こす持続的かつ反復的な、しばしば他のプレイヤーとともにゲームをするためのインターネットの使用で、以下の5つ(またはそれ以上)が、12カ月の期間内のどこかで起こることによって示される。 インターネットゲームへのとらわれ(過去のゲームに関する活動のことを考えるか、次のゲームを楽しみに待つ;インターネットゲームが日々の生活の中での主要な活動になる)注:この障害は、ギャンブル障害に含まれるインターネットギャンブルとは異なる。 インターネットゲームが取り去られた際の離脱症状(これらの症状は、典型的には、いらいら、不安、または悲しさによって特徴づけられるが、薬理学的な離脱の生理学的徴候はない) 耐性、すなわちインターネットゲームに費やす時間が増大していくことの必要性 インターネットゲームにかかわることを制御する試みの不成功があること インターネットゲームの結果として生じる、インターネットゲーム以外の過去の趣味や娯楽への興味の喪失 心理社会的な問題を知っているにもかかわらず、過度にインターネットゲームの使用を続ける 家族、治療者、または他者に対して、インターネットゲームの使用の程度について嘘をついたことがある 否定的な気分(例:無力感、罪責感、不安)を避けるため、あるいは和らげるためにインターネットゲームを使用する インターネットゲームへの参加のために、大事な交友関係、仕事、教育や雇用の機会を危うくした、また失ったことがある 注:この障害には、ギャンブルではないインターネットゲームのみが含まれる。ビジネスあるいは専門領域に関する必要性のある活動のためのインターネット使用は含まれないし、他の娯楽的あるいは社会的なインターネット使用を含めることを意図したものではない。同様に、性的なインターネットサイトは除外される。 ▶現在の重症度を特定せよ インターネットゲーム障害は、普段の活動の破綻の程度により、軽度、中等度、または重度とされうる。重症度の低い人は症状の数が少なく、生活上の破綻も少ないかもしれない。重度のインターネットゲーム障害をもつ人は、より多くの時間をコンピュータ上で過ごすであろうし、よりひどく、交友関係や、職歴もしくは学業面での機会を失うであろう。
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