イリドイド類の種類と生理活性とは? わかりやすく解説

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イリドイド類の種類と生理活性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 19:05 UTC 版)

イリドイド」の記事における「イリドイド類の種類と生理活性」の解説

イリドイド配糖体として多く薬用植物見出され、それらが薬理活性関与している可能性がある。単離され純粋なイリドイドには心臓血管、抗肝毒性、利胆、低血糖鎮痛、抗炎症、抗変異原性、鎮痙、抗腫瘍、抗ウイルス免疫調節、および下剤などの広範囲にわたる生理活性がある。また強い苦味を持つものが多くそれらは苦味配糖体にも分類されるイリドイドの5員環が酸化的に開裂しタイプ化合物をセコイリドイドという。セコイリドイドはロガニンの5員環が酸化的に開裂しセコロガニンから生合成される。 セコロガニンはトリプトファンの脱炭酸によって生成するトリプタミン縮合してストリクトシジンあるいはそのエピマービンコシドとなる。これらの化合物多くインドールアルカロイド前駆体である。セコロガニンから生合成されるインドールアルカロイドには、血圧降下作用を持つレセルピンはじめとするラウオルフィアアルカロイド、抗がん作用を持つビンブラスチンはじめとするビンカアルカロイド抗マラリア薬であるキニーネはじめとするシンコナアルカロイドなどがある。 マタタビ含有されているマタタビラクトン類(イリドミルメシンやそのエピマージヒドロネペタラクトンやそのエピマー混合物)、イヌハッカ含まれているネペタラクトンなどもイリドイド一種である。これらの化合物通常のイリドイド骨格から炭素数が1つ減少している。これらの化合物にはネコ科動物陶酔させる作用がある。 イリドイド種類含有する植物生理活性アウクビン アオキオオバコ 神経保護、抗壊疽、抗炎症抗菌 カタルポール ジオウ壊疽、抗炎症抗菌神経保護作用 ゲニポシド クチナシ肥満抗腫瘍 ゲニポシド酸 オルデンランディア、トチュウ LDL酸化抑制 スキャンドシド オルデンランディア、フタバムグラ LDL酸化抑制 脱アセチルアスペルロシド酸 オルデンランディア、ノニ LDL酸化抑制 ハルパゴシド ハルパゴフィタム(デビルズクロー) 抗壊疽、抗炎症抗菌 モロニシド サンシュユ 神経保護作用 ロガニン スイカズラサンシュユマチンストリキニーネ神経保護作用肝臓保護作用 セコイリドイドオレウロペイン オリーブ 肝臓保護作用抗酸化作用抗炎症作用 ゲンチオピクロシド ゲンチアナセンブリリュウタン 抗酸化作用 スウェルチアマリン センブリ 脂質異常改善 ロガニン ゲニポシドGlu はグルコシル基) アウクビン モロニシド カタルポール ハルパコシド デアセチルアスペルロシド酸 スキャンドシド ゲニポシド酸 イリドミルメシン ジヒドロネペタラクトン ネペタラクトン スウェルチアマリン ゲンチオピクロシド オレウロペイン ストリクトシジン レセルピン ビンブラスチン キニーネ

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