イメージ改善と再生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 11:59 UTC 版)
前述のことから、雄琴温泉は風俗街のイメージが先行し家族層からは敬遠された。また、バブル崩壊後は主な得意客であった職場団体客が激減し、28軒あった旅館が10軒までに減少した。生き残りを図るために旅館組合の8名が『雄琴青経塾』を立ち上げ、これまでの体制や慣習を抜本的に見直し、「雄琴=風俗街」というイメージの払拭を図るため改装に乗り出した。各々の旅館が全室露天風呂付きの客室の新館や別館を併設したり、趣向を凝らした露天風呂などを開設している。 それと並行して、接客やサービスの改善に努め、創作料理を提供するなど旅館同士でのハード面・ソフト面双方の改善の競争が起こった。地元のブランド牛である「近江牛」を提供する「認定近江牛指定店」に全10軒すべてが登録し、食へのこだわりがある街としてのイメージを印象づけるとともに旅館名の変更も相次いだ。こうした旅館組合ぐるみによる旅館同士の競争が相乗効果を生み、着実にリピーターや新規顧客を増加させ、日帰り施設なども作られ、年間60万人超が利用する一大温泉地となった。 なお、雄琴温泉の表記は、おごと温泉観光協会などの団体や地方公共団体では「おごと温泉」(大津市の条例は漢字表記)としている一方、マスメディアでの表記は「雄琴温泉」「おごと温泉」の両方が混在している。
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