イギリス製の派生型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:21 UTC 版)
「マチルダII歩兵戦車」の記事における「イギリス製の派生型」の解説
マチルダ・バロン (Matilda Baron) フレイル式の地雷処理戦車として3種類が開発されたもの。実戦では使用されていない。 マチルダ・スコーピオン (Matilda Scorpion) フレイル式の地雷処理戦車として開発され、北アフリカ戦線で使用された。 マチルダ AMRA (Matilda AMRA, Anti Mine Roller Attachment) ローラー式の地雷処理戦車として開発され、北アフリカ戦線で試験的に使用されたと見られる。 マチルダ CDL (Matilda CDL, Canal Defence Light) 通常の砲塔の代わりに装甲化された強力なサーチライトを搭載する特殊仕様で、マチルダが旧式化した大戦後半に開発された。 後に同じサーチライトターレットをM3グラントの車体に搭載した"グラントCDL"に置き換えられ、これらは1944年のノルマンディー上陸作戦以降に西部戦線で実戦投入されている。 マチルダ クレーン (Matilda Crane) マチルダIIの車体前方部にブームクレーンを装着した特殊車両。前述のマチルダCDLの運用部隊で、通常戦車型の砲塔とCDLターレットを交換する作業に使用された。 マチルダ A27砲塔搭載型 マチルダIIの車体に6ポンド砲装備のクロムウェル巡航戦車の砲塔を搭載した改良モデルで、1両のみ試作された。 マチルダ・ブラックプリンス (Matilda Black Prince) 無線操縦される無人車両として開発されたもので、工兵部隊での爆破作業用・隠蔽された敵対戦車砲の捜索(あぶり出し)用途・訓練用の移動標的などの目的が考えられていた。60両が改造される予定であったが専用の変速機の換装に予想以上にコストがかかることが判明し計画が放棄された。 しばしば、前述のA27クロムウェル砲塔を搭載した試作モデルを"マチルダ ブラックプリンス"の呼称で説明する資料があるが、これは正確ではないと考えられている。 マチルダ・バロン マチルダ・スコーピオン マチルダ AMRA マチルダ CDL
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