アーキビストの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 02:07 UTC 版)
アーキビスト分野で著名な先駆者はイギリスのサー・ヒラリー・ジェンキンソン、アメリカのT. R.シェレンバーグ、アーンスト・ポズナーとマーガレット・クロス・ノートンであろう。 1922年、ヒラリー・ジェンキンソンはアーカイブを初めて学術的に見た『アーカイブ管理の手引き』(原題 Manual of Archive Administration) を出版した。この本の中で、ジェンキンソンはアーカイブの倫理面と物理面の両方を守ることがアーカイブ作業の中心的な信条となるべきだと述べている。この信条をもとに、彼はアーカイブとはどのようなもので、どのような働きをなすものかを考えた。1949年にジェンキンソンはSirの称号を与えられている。 1956年、T. R. シェレンバーグは『近代のアーカイブス』(原題 Modern Archives)を出版した。学術的な教科書として書かれたもので、アーカイブに関する方法論を定義し、アーキビストの仕事の流れや整理について詳しい技術的な指導を含んでいる。 1972年、アーンスト・ポズナーは『古代世界のアーカイブ』(原題 Archives in the Ancient World ISBN 0674044630)を出版した。この本で彼はアーキビストは新しい仕事ではなく、歴史の記録を見れば昔から様々な社会に存在していたことを強調している。 1975年にマーガレット・クロス・ノートンによるエッセイを集めたものが『アーカイブスとノートン:アーカイブと記録管理についてのマーガレット・クロス・ノートンの著作』(原題 Norton on Archives: The Writings of Margaret Cross Norton on Archival and Records Management ISBN 0809307383)として出版された。ノートンはアメリカ・アーカイブス協会設立者の一人であり、イリノイ州の公文書館で数十年働いた経験をもとにエッセイを書いている。
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