アルマジロ・エアロスペース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 15:39 UTC 版)
種類 | 非公開会社 |
---|---|
業種 | 航空宇宙産業 |
設立 | 2000年 |
解散 |
2015年 ![]() |
本社 | メスキート (テキサス州) |
主要人物 | ジョン・D・カーマック |
製品 | ロケットの開発/宇宙旅行 |
売上高 | 非公開 |
ウェブサイト | www.armadilloaerospace.com |
アルマジロ・エアロスペース(英語: Armadillo Aerospace)とはアメリカ合衆国テキサス州メスキートにある航空宇宙開発を行っている企業である。社名の通り会社のマスコットはアルマジロである。
宇宙観光旅行を目標としている。 2000年に創設されて、2001年1月1日に合併された。
主な出資者は3DアクションシューティングゲームDOOMのプログラマーとして有名なジョン・D・カーマックである。
月着陸船の開発を行っており、ノースロップ・グラマン・ルナー・ランダー・チャレンジでレベル2の競技を唯一クリアするという実績を見せている。将来的には実用的な宇宙観光旅行用ロケットの開発を行うと発表していた。しかし2013年、カーマックはゲームイベントQuakeCon 2013の中で、同社が資金難により活動休止に追い込まれていることを明らかにした。[1] 2014年には元従業員らによるEXOSエアロスペースが創業されている[2]。
Quad
Quadはレベル1では当初320psi(レベル2では400psi)の噴射で降下する設計だった。ロール制御推進器は反対側のタンクから供給される系統になっている。機体は反対側のタンクから推進器からの減圧した圧力で制御される推進剤を供給することが可能である。この構造によりバランスを維持し、ガスの使用を最小限に抑えることが出来る。主エンジンは2軸の推力偏向を備える。機体は完全にGPSと光ファイバジャイロスコープによる誘導装置を備えたコンピュータによって制御される。
ワイヤフライ X-プライズ カップ 2007
アルマジロ・エアロスペースは2007年のワイヤフライ・X-プライズ・カップのルナ・ランダーチャレンジに参加した。
試験
2機のQuadの機体の中の1機 (Texel) を有線飛行で試験中、誘導装置の問題により、3台の個別の飛行終了手順が活動状態になるまでに高度が約20-30フィートまで急上昇して墜落した。機体の落下により衝撃でアルコールタンクの一つが割れて機体は大きな火球に包まれた。[3] 機体は修理不可能なほど破損して姉妹機のPixelが競技に出場した。予定では最初のモジュール(次世代のモジュラー設計)がレベル1で競われPixelはレベル2で競った。[4]
競技
レベル1ではアルマジロのMODは初のレグフライトを含むいくつかの試みを記録したが。任意の地点間の往復飛行は実現しなかった。
脚注
- ^ “アルマジロ・エアロスペース社、資金難で活動休止”. sorae.jp (2013年8月12日). 2013年8月15日閲覧。
- ^ “Armadillo Aerospace Vets Start New Space Company”. SPACENEWS (2014年5月19日). 2022年10月17日閲覧。
- ^ Texel crash video
- ^ Armadillo Aerospace - News Archive
外部リンク
アルマジロ・エアロスペース
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「ジョン・D・カーマック」の記事における「アルマジロ・エアロスペース」の解説
詳細は「アルマジロ・エアロスペース」を参照 2000年頃、彼は青年時代の趣味であったロケットに関心を持つようになった。フェラーリのカスタマイズに費やしていた金額を見直したところ、趣味の航空宇宙で重要な仕事ができることに気づいた。カーマックはいくつかの地元のアマチュアエンジニアに資金提供することから始め、「年間100万ドルを超える資金」を自分のポケットから出して会社に資金を提供した。愛好家の会社は準軌道飛行と最終的な軌道ビークルの目標に向かって着実に進歩していった。2008年10月、アルマジロ・エアロスペース社はNASAのコンテスト「ルナー・ランダー・チャレンジ」に参加し、レベル1の競技で1位を獲得し、35万ドルを獲得した。2009年9月にはレベル2を達成し、50万ドルを獲得した。2013年、イベント「QuakeCon 2013」の中でカーマックは同社は「冬眠状態」と表現し活動が止まっていることを認めた。
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