ダンテ・ビシェットとは? わかりやすく解説

ダンテ・ビシェット

(アルフォンセ・ダンテ・ビシェット・シニア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/23 04:38 UTC 版)

ダンテ・ビシェット
Dante Bichette
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基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州ウェストパームビーチ
生年月日 (1963-11-18) 1963年11月18日(61歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 1984年 MLBドラフト17巡目
初出場 1988年9月5日
最終出場 2001年10月6日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴

ダンテ・ビシェット英語: Dante Bichette, 本名:アルフォンセ・ダンテ・ビシェット・シニアAlphonse Dante Bichette Sr., 1963年11月18日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ウェストパームビーチ出身の元プロ野球選手外野手)。右投右打。

経歴

プロ入りとエンゼルス時代

1984年MLBドラフト17巡目(全体424位)でカリフォルニア・エンゼルスから指名され、プロ入り。

1988年9月5日にメジャーデビュー。

1990年には103試合の出場で15本塁打を記録した。

ブルワーズ時代

1990年オフにデーブ・パーカーとのトレードで、ミルウォーキー・ブルワーズ(当時はアメリカンリーグ所属)へ移籍した。

ここでは2年の在籍で、15本塁打、5本塁打を記録した。

ロッキーズ時代

1993年にはケビン・ライマーとのトレードで新たに設立されたコロラド・ロッキーズに移籍。すると、海抜1,600mの高地にある本拠地マイル・ハイ・スタジアムを味方につけて強打者の素質が開花。

1993年は141試合で打率.310・21本塁打・89打点

1994年は打率.304・27本塁打・95打点、さらに21盗塁と快足ぶりも発揮するも、シーズン途中にストライキが起きた。

1995年には本拠地が新設されたクアーズ・フィールドに移転されたが、打率も.340・40本塁打・128打点を記録し、本塁打王打点王の二冠王を獲得。最終的に打率と本塁打は同年が自己最高であった。チームを創設3年目でワイルドカードでのディビジョンシリーズ進出に導く大活躍。オフにはシルバースラッガー賞を受賞した。

1996年には打率.313・31本塁打・141打点と、打点以外は前年を下回ったが、31盗塁を記録して「30本塁打30盗塁」の快挙を達成した[注 1]

1997年は打率.308・26本塁打・118打点を記録した。

1998年は自己最多の161試合に出場し、打率.331・22本塁打・122打点を記録した。

1999年は打率.298・34本塁打・打点133と毎年のように活躍。しかし球場補正を考慮したOPS+は102とリーグ平均程度の成績に落ち着いた。

レッズ時代

2000年シンシナティ・レッズに移籍。

レッドソックス時代

2000年シーズン途中にボストン・レッドソックスに移籍し、それでもこの年は155試合に出場して打率.293・23本塁打・90打点と活躍する。

2001年指名打者(DH)としての起用も増えたが、故障もあり107試合の出場で打率.286・12本塁打・49打点に終わった。

ドジャース時代

2001年オフにロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。 しかし、ドジャースで公式戦に出場することなく、2002年開幕前の3月22日に現役を引退した。

独立リーグ時代

2004年8月になって、独立リーグアトランティックリーグ(当時)であるナシュア・プライドに入団し、現役復帰。投手一塁手を務め、わずか1か月で打率.361、13本塁打と貫禄を見せつけた。

現役引退後

2013年は古巣ロッキーズの打撃コーチに就任。9月24日に同年限りでコーチを辞任することが発表された[1]

2019年には社会人野球であるJR東日本硬式野球部の特別打撃コーチとして訪日を果たした[2]

2020年は息子のボー・ビシェットが在籍するトロント・ブルージェイズのキャンプ期間のゲストコーチを務めた。その後シーズン開幕戦の記者会見にて監督のチャーリー・モントーヨが「メジャーリーグ・コーチ」としてビシェットをチームに帯同させベンチ入りさせることを発表した[3]

2021年からは「スペシャル・アシスタント」として引き続きブルージェイズに籍を置いた[4]

2022年2月9日、ロックアウト英語版の影響でコーチの立場で選手であるボーに指導することはできないことを理由として、息子であるボーの練習を手伝うためにチームを退団した[5]

家族

息子のダンテ・ビシェット・ジュニアは、2005年8月にリトルリーグ・ワールドシリーズに出場(なおジュニアのチームメイトにはかつてテキサス・レンジャーズ等でプレイした捕手マイク・スタンリーの息子、タナー・スタンリーもいた。)した経験があり、2011年6月のMLBドラフト1巡目追補(全体51位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、プロ入りした。

さらにもう一人の息子のボー・ビシェットも、2016年MLBドラフト2巡目(全体66位)でトロント・ブルージェイズから指名され[6]、プロ入りした。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1988 CAL 21 50 46 1 12 2 0 0 14 8 0 0 0 4 0 0 0 7 0 .261 .240 .304 .544
1989 48 146 138 13 29 7 0 3 45 15 3 0 0 2 6 0 0 24 3 .210 .240 .326 .566
1990 109 371 349 40 89 15 1 15 151 53 5 2 1 2 16 1 3 79 9 .255 .292 .433 .725
1991 MIL 134 475 445 53 106 18 3 15 175 59 14 8 1 6 22 4 1 107 9 .238 .272 .393 .665
1992 112 411 387 37 111 27 2 5 157 41 18 7 2 3 16 3 3 74 13 .287 .318 .406 .724
1993 COL 141 581 538 93 167 43 5 21 283 89 14 8 0 8 28 2 7 99 7 .310 .348 .526 .874
1994 116 509 484 74 147 33 2 27 265 95 21 8 0 2 19 3 4 70 17 .304 .334 .548 .882
1995 139 612 579 102 197 38 2 40 359 128 13 9 0 7 22 5 4 96 16 .340 .364 .620 .984
1996 159 694 633 114 198 39 3 31 336 141 31 12 0 10 45 4 6 105 18 .313 .359 .531 .890
1997 151 601 561 81 173 31 2 26 286 118 6 5 0 7 30 1 3 90 13 .308 .343 .510 .853
1998 161 695 662 97 219 48 2 22 337 122 14 4 0 4 28 2 1 76 22 .331 .357 .509 .866
1999 151 659 593 104 177 38 2 34 321 133 6 6 0 10 54 3 2 84 15 .298 .354 .541 .895
2000 CIN 125 514 461 67 136 27 2 16 215 76 5 2 1 7 41 3 4 69 18 .295 .353 .466 .819
BOS 30 122 114 13 33 5 0 7 59 14 0 0 0 0 8 0 0 22 3 .289 .336 .518 .854
'00計 155 636 575 80 169 32 2 23 274 90 5 2 1 7 49 3 4 91 21 .294 .350 .477 .827
2001 107 415 391 45 112 30 1 12 180 49 2 2 0 1 20 1 3 76 13 .286 .325 .460 .785
MLB:14年 1704 6855 6381 934 1906 401 27 274 3183 1141 152 73 5 73 355 32 41 1078 176 .299 .336 .499 .835
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

表彰

記録

背番号

  • 11(1988年)
  • 19(1989年 - 1990年、2000年途中 - 2001年)
  • 3(1991年)
  • 8(1992年)
  • 10(1993年 - 1999年、2013年)
  • 9(2000年 - 同年途中)

脚注

注釈

  1. ^ 「30-30」を記録した1996年にはチームメイトのエリス・バークスも「30-30」を達成。同じチームで2人が「30-30」を達成したのは、1987年メッツダリル・ストロベリーハワード・ジョンソン)以来2例目であった。

出典

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 カービー・パケット  ローン・ウッズ  ダンテ・ビシェット  ベニー・ディステファーノ  エディ・マレー
ボストン・レッドソックスの選手 ジョニー・デイモン  ケビン・ユーキリス  ダンテ・ビシェット  ポーキー・リース  ルー・ブードロー
シンシナティ・レッズの選手 カイル・ローシュ  テリー・ペンドルトン  ダンテ・ビシェット  ポーキー・リース  レインス・ニックス
ロサンゼルス・エンゼルス及びその前身球団の選手 リック・サトクリフ  マーク・マクレモア  ダンテ・ビシェット  エディ・マレー  ゲイリー・マシューズ・ジュニア
ミルウォーキー・ブルワーズの選手 ライアン・トンプソン  セス・マクラング  ダンテ・ビシェット  レインス・ニックス  ケビン・ライマー
コロラド・ロッキーズの選手 クリント・バームス  グレッグ・ノートン  ダンテ・ビシェット  オクタビオ・ドーテル  クリフ・ブランボー

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