ネルソン・リリアーノとは? わかりやすく解説

ネルソン・リリアーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/25 07:57 UTC 版)

ネルソン・リリアーノ
Nelson Liriano
基本情報
国籍 ドミニカ共和国
生年月日 (1964-06-03) 1964年6月3日(60歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
183 lb =約83 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 二塁手遊撃手三塁手
プロ入り 1982年 アマチュアFA
初出場 MLB / 1987年8月25日
NPB / 1999年7月21日
最終出場 MLB / 1998年5月13日
NPB / 1999年7月21日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ネルソン・アルトゥーロ・リリアーノ・ボニージャNelson Arturo Liriano Bonilla , 1964年6月3日 - )は、ドミニカ共和国出身の元プロ野球選手内野手)。1999年中日ドラゴンズに所属した。

来歴・人物

1982年トロント・ブルージェイズに入団。1987年メジャー初昇格。

その後、ミネソタ・ツインズ1990年)、カンザスシティ・ロイヤルズ1991年)、コロラド・ロッキーズ1993年)、ピッツバーグ・パイレーツ1995年)、ロサンゼルス・ドジャース1997年)と渡り歩き、1998年のコロラド・ロッキーズを最後にメジャーから姿を消す。MLB通算10年間で811試合に出場し[1]、打率.260、25本塁打の成績を残した[2]

1999年メキシコシティ・レッドデビルズメキシカンリーグ)でプレーし、6月23日時点で打率.311、11本塁打、22盗塁の成績を残していた[1]。同月29日、中日ドラゴンズと年俸2000万円で同シーズン終了までの選手契約を結んだ[3]。入団時点では35歳で、背番号は64だった[3]。主に二塁手と三塁手を守り、外野手も守れる選手と評されており、中日は同シーズン終了まで二軍でのプレーを前提に、レオ・ゴメス李鍾範の負傷・不調時の保険としての意味合いでリリアーノを獲得した[1]。また本人は、過去に日本でプレーしたドミニカ人の選手から日本のプロ野球についての話を聞き[2]、日本のプロ野球はメキシコよりレベルが高いと知って入団を決意したと語っている[4]。同年7月12日に来日すると[5]、13日にナゴヤドームでの初練習と入団会見を行い[4]、17日には愛媛県の東予市で行われたウエスタン・リーグの対オリックス・ブルーウェーブ11回戦で3番・二塁手として来日初出場し、2点本塁打を含む4打数3安打4打点の結果を残した[6]。同年7月20日までに二軍で10打数4安打の成績を残し、21日には不調だった李と入れ替えで出場選手登録されると、同日に東京ドームで開催された対読売ジャイアンツ(巨人)戦に2番・二塁手スタメン出場したが、4打数無安打2三振と満足な成績を残せなかった[7]、7月31日には再び李鍾範と入れ替えで一軍登録を抹消され、そのまま一軍に再昇格することなく同年オフに退団し現役引退。同年12月2日付で、NPBコミッショナー事務局から自由契約選手として公示された[8]

内野はどこでも守れるユーティリティープレイヤーとして入団したが、当時の中日には渡邉博幸久慈照嘉神野純一といった控えの内野手がおり、結局出場したのは7月21日の対巨人戦1試合だけであった。

引退後はカンザスシティ・ロイヤルズ傘下のチームのコーチ等を務めた。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1987 TOR 37 176 158 29 38 6 2 2 54 10 13 2 2 0 16 2 0 22 3 .241 .310 .342 .652
1988 99 295 276 36 73 6 2 3 92 23 12 5 5 1 11 0 2 40 4 .264 .297 .333 .630
1989 132 478 418 51 110 26 3 5 157 53 16 7 10 5 43 0 2 51 10 .263 .331 .376 .707
1990 50 189 170 16 36 7 2 1 50 15 3 5 1 1 16 0 1 20 5 .212 .282 .294 .576
MIN 53 211 185 30 47 5 7 0 66 13 5 2 3 1 22 0 0 24 3 .254 .332 .357 .688
'90計 103 400 355 46 83 12 9 1 116 28 8 7 4 2 38 0 1 44 8 .234 .308 .327 .635
1991 KC 10 23 22 5 9 0 0 0 9 1 0 1 1 0 0 0 0 2 0 .409 .409 .409 .818
1993 COL 48 175 151 28 46 6 3 2 64 15 6 4 5 1 18 2 0 22 6 .305 .376 .424 .800
1994 87 303 255 39 65 17 5 3 101 31 0 2 3 3 42 5 0 44 4 .255 .357 .396 .753
1995 PIT 107 289 259 29 74 12 1 5 103 38 2 2 1 3 24 3 2 34 2 .286 .347 .398 .745
1996 112 234 217 23 58 14 2 3 85 30 2 0 0 3 14 2 0 22 1 .267 .308 .392 .699
1997 LAD 76 97 88 10 20 6 0 1 29 11 0 0 2 1 6 1 0 12 1 .227 .274 .330 .603
1998 COL 12 17 17 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 1 .000 .000 .000 .000
1999 中日 1 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1 .000 .000 .000 .000
MLB:11年 823 2487 2216 296 576 105 27 25 810 240 59 30 33 19 212 15 7 300 40 .260 .324 .366 .689
NPB:1年 1 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1 .000 .000 .000 .000

年度別守備成績



一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































1987 TOR - 37 83 107 1 28 .995 - -
1988 - 80 121 177 12 48 .961 1 0 0 0 0 ---- -
1989 - 122 267 330 12 76 .980 - -
1990 - 49 93 132 4 26 .983 - -
MIN - 50 83 128 7 27 .968 - 1 0 0 0 0 ----
'90計 - 99 176 260 11 53 .975 - 1 0 0 0 0 ----
1991 KC - 10 11 23 0 3 1.000 - -
1993 COL - 16 19 32 3 7 .944 1 1 0 0 0 1.000 35 45 71 3 13 .975
1994 - 79 143 222 10 44 .973 2 2 1 0 0 1.000 3 0 2 0 0 1.000
1995 PIT - 67 130 132 5 31 .981 5 0 5 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ----
1996 - 36 50 73 2 13 .984 9 4 17 0 0 1.000 5 4 8 1 2 .923
1997 LAD 2 5 1 0 0 1.000 17 14 23 2 6 .949 1 0 0 0 0 ---- 1 0 0 0 0 ----
1998 COL - 3 4 2 0 1 1.000 - 1 0 2 0 0 1.000
MLB 2 5 1 0 0 1.000 566 1018 1381 58 310 .976 19 7 23 0 0 1.000 47 49 83 4 15 .971

記録

NPB

背番号

  • 2 (1987年 - 1991年)
  • 4 (1993年 - 1994年)
  • 16 (1995年 - 1996年)
  • 46 (1997年)
  • 22 (1998年)
  • 64 (1999年)

脚注

  1. ^ a b c 中日新聞』1999年6月24日朝刊運動1面21頁「中日が外国人獲得へ メキシコでプレー 左右打ちの内野手」(中日新聞社
  2. ^ a b 東京新聞』1999年7月14日朝刊運動1面23頁「セ・リーグ 中日 リリアーノ入団発表」(中日新聞東京本社
  3. ^ a b 『中日新聞』1999年6月30日朝刊運動1面29頁「プロ野球短信 29日【中日】リリアーノと契約」(中日新聞社)
  4. ^ a b 『中日新聞』1999年7月14日朝刊運動2面28頁「「足と長打生かす」 竜新外国人、リリアーノが抱負 入団会見」(中日新聞社)
  5. ^ 『中日新聞』1999年7月13日朝刊運動1面23頁「プロ野球短信 12日【中日】リリアーノが来日」(中日新聞社)
  6. ^ 『中日新聞』1999年7月18日朝刊運動2面28頁「新外国人リリアーノ初出場2ラン猛打賞」(中日新聞社)
  7. ^ 『中日新聞』1999年7月22日朝刊運動1面27頁「不振の李抹消 リリアーノ出場」(中日新聞社)
  8. ^ 『中日新聞』1999年12月3日朝刊運動1面35頁「小宮山ら104人自由契約 保留選手名簿など公示」(中日新聞社)

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

中日ドラゴンズ及びその前身球団の選手 前岡勤也  山下実  ネルソン・リリアーノ  佐藤政夫  藤沢哲也
ロサンゼルス・ドジャース及びブルックリン・ドジャースの選手 ジェロミー・バーニッツ  フランク・オドール  ネルソン・リリアーノ  ロニー・ベリアード  ディオナー・ナバーロ
ピッツバーグ・パイレーツの選手 ケント・テカルヴ  ジェロミー・バーニッツ  ネルソン・リリアーノ  ポール・ウェイナー  ギャレット・ジョーンズ
トロント・ブルージェイズの選手 エリック・ラドウィック  オーランド・ハドソン  ネルソン・リリアーノ  アンソニー・サンダース  ブライアン・ウルフ
カンザスシティ・ロイヤルズの選手 レニー・ディナルド  ゲイリー・ガイエティ  ネルソン・リリアーノ  ホワイティ・ハーゾグ  ボー・ジャクソン
ミネソタ・ツインズの選手 ビリー・マーチン  デビッド・オルティーズ  ネルソン・リリアーノ  ブライアン・ラービー  ホワイティ・ハーゾグ
ドミニカ共和国の野球選手 フランシスコ・リリアーノ  デビッド・オルティーズ  ネルソン・リリアーノ  ホルヘ・ソーサ  アキリーノ・ロペス
コロラド・ロッキーズの選手 ジェロミー・バーニッツ  ライアン・スピルボーズ  ネルソン・リリアーノ  ブライアン・ラービー  ロニー・ベリアード

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