アルティン・ウェダーバーンの定理
アルティン・ウェダーバーンの定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 17:14 UTC 版)
「非可換環」の記事における「アルティン・ウェダーバーンの定理」の解説
詳細は「アルティン・ウェダーバーンの定理」を参照 アルティン・ウェダーバーンの定理は半単純環と半単純多元環の分類定理である。定理が述べているのは、(アルティン的)半単純環 R はある整数 ni に対して可除環 Di 上の有限個の ni 次行列環の積に同型である。ni と Di は両方とも添え字 i の置換を除いて一意的に決定される。とくに、任意の単純左または右アルティン環は可除環 D 上の n 次行列環に同型で、n と D は両方とも一意的に決まる。 直接の系として、アルティン・ウェダーバーンの定理は可除環上有限次元のすべての単純環(単純多元環)は行列環であることを意味する。これはジョセフ・ウェダーバーン(英語版)のもともとの結果である。エミール・アルティンは後にそれをアルティン環の場合に一般化した。
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アルティン・ウェダーバーンの定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 09:31 UTC 版)
「半単純環」の記事における「アルティン・ウェダーバーンの定理」の解説
任意の半単純環は有限個の単純アルティン環の直積として(順序の違いを除いて)一意的に書けるので、半単純環の分類は単純アルティン環の分類に帰着する。単純アルティン環は同型の違いを除いてちょうど Mn(D)(n 次全行列環)の形をしている。ただし n > 0 で D は体。よって次のように言える。 アルティン・ウェダーバーンの定理。A を環とする。以下は同値である。 A は半単純である。 A は Mn1(D1) × ... × Mnp(Dp) と同型である。ただし n1, ..., np > 0 は整数で D1, ..., Dp は(可換とは限らない)体である。 A は EndD1(E1) × ... × EndDp(Ep) と同型である。ただし D1, ..., Dp は体で E1, ..., Ep はそれぞれ D1, ..., Dp 上の0でない有限次元ベクトル空間である。
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