アラサー
アラサーに該当する年代は、青年期を終えて壮年期へ移る年代であり、本格的に大人の仲間入りをする年代であり、「若者」でなくなる年代であり、そして結婚適齢期でもある。そうした観点が念頭に置かれつつ、アラサーという表現は「もういつまでも若くない」「そろそろ結婚を真剣に考えるべき」「この時期を未婚のまま過ごしてしまうと婚期をを逸するかもしれない」といった焦燥のニュアンスを伴って用いられることが多い。
アラサーという言葉はおおよそ2000年代半ば頃に一般的に定着した表現である。アラサーと同様、「40歳前後」は「アラフォー」、「50歳前後」は「アラフィフ」と呼ばれる。さらに「60歳前後」は「アラウンド還暦」を略して「アラ還」と呼ばれている。
英語では「アラサー」のように略した言い方はしないものの「around thirty」と述べれば「30(歳)前後」という意味合いは正しく伝わる。意味合いは正しく伝わるが、「そろそろ結婚したくて焦る年頃」というようなニュアンスまでは伝わらない。英語の around thirty は、そういうニュアンスを伴った表現として確立されているわけではない。
アラ‐サー
アラサー
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アラサーとは、和製英語の「around thirty」(アラウンド・サーティー)の略で、30歳前後の人のこと。
概要
2006年(平成18年)頃に生まれた和製英語で、2005年(平成17年)11月に創刊した女性雑誌『GISELe』(ジゼル・主婦の友社)が具体的な年齢を出さずに年齢を伝えるために使い始めたのが始まりといわれる。もともとは女性に対して使われていたが、その後男性に対しても使われるようになった。
Insight Techの調査によると、28歳から34歳までであると考える人が多い[1]。
発展語
40歳前後の人を表すアラフォーという言葉もある。2008年にTBS系列で放映された天海祐希主演のドラマ「Around40〜注文の多いオンナたち〜」から広がり、特に女性に対して使用される。2008年の新語・流行語大賞の年間大賞を受賞した[2][3]。
アラサー、アラフォーをもじり、50歳前後の人を表すアラフィフという言葉もあり、更に60歳前後の人は還暦をもじってアラカンと表現することもある[4]。
脚注
- ^ ““アラサー”その年齢とイメージ”. Insight Tech Lab(インサイトテックラボ) (2017年9月29日). 2024年2月17日閲覧。
- ^ “asahi.com(朝日新聞社):流行語大賞に「アラフォー」「グ~!」 - テレビ・ラジオ - 映画・音楽・芸能”. www.asahi.com. 2022年3月25日閲覧。
- ^ “「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞”. 「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞. 2022年3月25日閲覧。
- ^ 「「アラフォー」って何歳から何歳まで?魅力的なアラフォー女性になる方法も解説」『Domani』小学館、2023年3月13日。2024年4月14日閲覧。
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