アメリカ鉤虫とは? わかりやすく解説

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アメリカ鉤虫

読み方:アメリカこうちゅう
別名:Necator americanusネカトール・アメリカヌス
英語:New World hookworm

ヒトなどの小腸寄生する線形動物線虫)の一種アフリカアジア南米熱帯域分布する

アメリカ鉤虫は、ズビニ鉤虫とともに鉤虫症病原体として知られている。ズビニ鉤虫よりも腸からの出血少なく無症状場合も多いが、多数感染する貧血症状引き起こすことがあり、子供の場合には心不全成長障害原因となることもある。また、妊婦感染すると、胎児死亡率高くなることが知られている。

アメリカ鉤虫は、宿主から卵の状態で便とともに排出される。土の中で孵化すると、足の皮膚などからヒト体内侵入し血液リンパ液によって肺に移動するその後消化管移動し小腸定着するとともに宿主の血を吸って成長し成虫となる。経口感染ではなく経皮感染が主である点で、ズビニ鉤虫とは生活環違い見られる

2014年1月に、本種の全ゲノム解読完了報告する論文が、ワシントン大学などの研究グループにより「Nature Genetics」誌に発表された。この成果は、鉤虫症ヒト免疫疾患対す新たな治療薬ワクチン診断法などの開発有用だとされている。

関連サイト
Genome of the human hookworm Necator americanus - Nature Genetics



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