アメリカ下院議員への道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 07:37 UTC 版)
「コリーン・ハナブサ」の記事における「アメリカ下院議員への道」の解説
ハワイ州第2選挙区のパッツィ・ミンク下院議員が亡くなったため、残り任期を引き継ぐ特別選挙が2003年1月に行われた。ハナブサは同選挙に出馬したが、民主党保守派のエド・ケースに敗れて落選した。2006年、ケースが上院議員選挙への出馬を表明したため、議席が空き、ハナブサは下院議員選に出馬した。しかし、民主党予備選でメイジー・ヒロノに破れ、ヒロノがそのまま当選を果たした。 2010年、ハワイ州知事に出馬するため、ニール・アバークロンビーが下院議員を辞任。ハワイ州第1選挙区が空席となり、2010年特別選挙が開催された。また、この年は通常の下院議員選挙が行われる年であり、5月に第111議会の下院議員を選ぶ特別選挙が行われ、11月に第112議会の下院議員を選ぶ通常選挙が行われるという異例の事態となった。 ハナブサは2つの下院議員選挙への出馬を表明するが、同じ民主党のエド・ケースも出馬を表明した。候補の一本化のための動きも見られたが、リベラル系のハナブサと保守系のケースでは支持基盤と主張が異なるため、交渉はなかなかまとまらず、総選挙に民主党から2人の主要候補が出馬することになった。5月22日に投票が行われ、共和党のチャールズ・ジョウが39.4%の票を獲得し、当選を果たした。ハナブサは30.8%を獲得して2位につけ、ケースは27.6%と3位に沈んだ。共和党の下院議員がハワイ州から選出されるのは1970年代のパッツイー・ミンク以来のことであった。 アメリカ上院議員のダニエル・イノウエとダニエル・アカカは、2つの選挙でハナブサへの支持を表明した。2006年、当時連邦下院議員だったケースは、連邦上院議員選挙への出馬を表明し、現職のアカカと対立したことがあった。この事件は「アカカ紛争」と呼ばれ、イノウエとアカカがハナブサへの支持に回ったのはこの事件の影響があるのではないかと推測されていた。5月31日、ケースは下院議員選挙からの撤退を表明し、ハナブサへの支持を表明した。ハナブサは党からの支持を一本化できたこともあり、2010年通常選挙では49.6%の票を確保し、チャールズ・ジョウ(43.6%)との再選を制した。 ハナブサはジョージア州のハンク・ジョンソン、ハワイ州第2選挙区のメイジー・ヒロノについで、3人目の仏教徒下院議員であった。また、2010年当時、下院議員団で非キリスト教徒が100%を占める州はハワイのみであった。
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