アメリカ中央軍司令官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:45 UTC 版)
「ロイド・オースティン」の記事における「アメリカ中央軍司令官」の解説
2013年3月22日、政権の軍事政策を批判していたマティスが事実上更迭されると、バラク・オバマ大統領から後任の中央軍司令官に任命された。軍事上の問題について公での発言や説明を避け、メディアに対して「見えざる将軍」(invisible general)と呼ばれる秘匿的なアプローチを行った。 2014年6月、イスラム国(ISIL)が台頭してイラクの主要都市モースルを制圧するまでに勢力を拡大した為、中央軍司令官としてイラク、シリアなどで対ISILの軍事作戦を展開した。ISILについて「一発屋」(Flash in the pan)と形容し、2014年10月の時点ではシリアよりもイラクでの戦線立て直しを優先する方針を示した。2015年、シリア内戦での地上戦力投入を避ける為、数千名のシリア人部隊を支援するというオバマ政権の計画が難航している事を上院軍事委員会で証言し、後にホワイトハウスも認めている。軍事委員会では退役軍人であるジョン・マケイン上院議員から批判を受けている。 2016年3月30日、中央軍司令官を退任し、陸軍を退役した。共和党議員からはイラク、アフガニスタンでのキャリアと比較して精彩を欠いたとの批判を受けているが、アメリカの支援を受けるシリア民主軍は翌年にラッカを奪還しており、地上戦力を出さずに対ISIL掃討を行うという困難な要求に道筋を付けたとも言える。
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